クリーンエネルギーは注目されている一方で、これらの生産に必要な鉱物の大部分が中国から供給されるため、競争国に依存するリスクが懸念されていると専門家は指摘している。
イタリアが開発したレアアースを使用しない新型EVモーター「Spinrel」は、EU市場で中国依存を減らし、環境影響も削減する可能性を持つ。この技術はEUの重要原材料法により、原材料の自立性強化とリサイクルの推進が期待される。
カナダ政府は最近、豪州の企業が所有するカナダ北西の鉱山の買収を行い、中国によるカナダのレアアース資源の獲得を阻止した。
米中対立の下でのサプライチェーンの再編、そして中国共産党が資源を武器として使用するリスクを背景に、韓国は中共をサプライチェーンから切り離すことを積極的に推進し、リチウムや希土類などの分野で一定の成果を上げている。
永久磁石はモーターの性能を決定づける基幹部材だ。日本はこれまで高性能な永久磁石の開発において世界をリードし、磁石利用機器の小型・軽量化、省電力化、高出力化など、性能向上に寄与してきた。日本政府は永久磁石を特定重要物資に指定、そして既存の永久磁石に代わる「重希土フリー磁石/レアアースフリー磁石」を新たに開発する。
日本政府は8日、レアアース鉱物の共同探査に向けたナミビアとの協定に署名した。
米テキサス州上院は26日、中国共産党と繋がりのある企業が同州の土地を購入することを禁止する法案を可決した。
トム・コットン上院議員とマーク・ケリー上院議員は14日、防衛関連企業に対して2026年までに中国からのレアアースの購入を禁止する法案を発表した。米中対立が続くなか、レアアースの国内生産を促進し、中国依存の軽減を目指す。
現在、中国は世界で唯一、レアアース(希土類)資源利用産業チェーン(採掘、製錬、分離、精製)を有し、一部分野ではほぼ絶対的な優位性を保っているが、脱中国のサプライチェーンが形成しつつある。
2022/01/03
グリーンランド自治政府は9日、ウランの採掘を禁止する法律を可決し、南部クベーンフェルド(Kuannersuit)でのレアアースの採掘も禁止した。同地域でレアアースの採掘を計画している中国への打撃は必至だ。
2021/11/15
欧州連合(EU)は、ハイテク製品に使われるレアアース(希土類)の中国依存を減らすために、アフリカ大陸で独自の供給体制を確立することを計画している。
2021/10/01
[11日 ロイター] - 国際非政府組織(NGO)「ビジネスと人権リソースセンター」は11日公表の報告書で、中国は海外投資で責任ある投資家と見なされようとしているが、実際には海外事業に関連した人権侵害が多いと指摘した。特に目立つのが鉱業分野だとした。 報告書によると、2013-20年に海外事業に携わる中国企業に起こされた人権侵害の告発は679件。業種別では金属鉱業が最多の236件で、このうち世界第
シンガポール共同によると、2月にミャンマーでの軍事クーデター以降、中国企業による違法採掘が急増しており、ミャンマー国軍は欧米からの制裁により経済状況が深刻になっているために許可したという。
2021/05/22
サプライチェーンの回復力の強化および重要な技術要素の中国依存の軽減に向けて、インド太平洋地域の提携諸国が協力を図っている。
2021/04/15
これまで中国がほぼ独占的に希土類鉱物を供給している状態にあったが、米国とそのインド太平洋地域の提携諸国が「脱中国依存」の動きに乗り出した。希土類鉱物は防衛技術に不可欠である。たとえば、各F-35ライトニングIIステルス戦闘機1機の製造に400キログラム超の希土類材料が必要となる。そのため、その供給状況は大きな安保懸念となる。
2021/03/04
中国の長江流域を中心に続く洪水で、多くの工場では生産停止を余儀なくされ、中共ウイルス(新型コロナウイルス)によってすでに打撃を受けている中国経済にさらなるダメージを与えている。レアアース、肥料、ポリシリコンなど幅広い産業が大きな打撃を受けている。
2020/08/25
米国防総省はオーストラリアと共同して、軍事やハイテク産業に欠かせないレアアース生産拠点を15カ所設ける。世界のレアアース採掘量は中国が7割を占める。米中貿易戦の収束目途はつかないなか、米国は中国依存から脱却し、レアアースのサプライチェーン確保を目指している。
2019/09/05