中国ではメーカーは発売前、メディアにスマホを貸し出す。メディアはその端末をテストし、その結果を記事や動画で紹介する。多くの人は、その評価を見て購入を決めている。
今回問題になったのは、そのテストに使われた端末の性能と、実際に店で売られている製品の性能が違うという指摘だ。
中国でスマホの性能検証動画を発信してきたチャンネル「極客湾(Geekerwan)」は、市販のスマホ44台を自費で購入。実際にゲームを動かし、動きの安定性、処理速度、電池の減り方、発熱の程度などを測定し、ネット上に公開しているレビュー記事や検証動画の数値と比較した。
その結果、小米、栄耀、紅魔など複数の中国ブランドで、店頭販売品のほうが数値が低い例があったと発表した。つまり、レビューで紹介した性能は出ていないという主張である。一方、iPhoneでは大きな差はなかったとしている。
動画は公開から約1週間後に削除された。削除理由は説明していない。
今回の問題は難しくない。もしテストに使われた端末と店で買う製品の性能が違うなら、消費者は正しい情報をもとに商品を選ぶことができない。
問われているのは、スマホの速さそのものではない。
「同じ製品名なら中身も同じなのか」という、ごく基本的な信頼である。
動画が消えたことで、その疑問はむしろ強まっている。
ご利用上の不明点は ヘルプセンター にお問い合わせください。