米アーケディア前市長が認罪 中共の違法代理人として活動

2026/05/30
更新: 2026/05/30

5月29日、米カリフォルニア州アーケディア市の前市長、アイリーン・リー・ワン(王愛琳)が、ロサンゼルスの連邦裁判所に出廷し、罪を認めた。ワンはこれに先立ち、中国共産党(中共)の違法な代理人として活動した罪を認めることで合意し、市長職を辞任していた。

29日午前10時半ごろ、ワンは弁護人に付き添われて出廷し、法廷で罪を認めた。ワンは、米国内で外国政府の違法な代理人として活動した重罪1件で起訴されている。有罪となれば最高で禁錮10年が科される可能性がある。

審理中、ワンは弁明せず、質問もせず、そのまま罪を認めた。これにより、同氏は投票権、公職に就く権利、銃器を所持する権利などの市民権を失うことになる。

閉廷後、ワンが法廷を出た際、現場の記者は「なぜ中共の違法な代理人になったのか」「中共から何らかの利益を受けたのか」「ヤオニン・ソンとジョン・チェンが海外の反体制派を標的にしていたことを知っていたのか、また関与していたのか」などと質問した。しかし、ワンは一切答えなかった。その後、周囲に付き添われ、足早に車に乗り込み、その場を離れた。

米国内で親中共宣伝

ワンは29日に正式に罪を認める前から、司法取引に応じることで合意していた。5月11日に公開された裁判資料によると、米司法省は、ワンが中共の違法な代理人だったとして連邦裁判所に起訴されたことを明らかにした。

ワンは、少なくとも2020年から2022年にかけて外国代理人として活動し、中共の指示のもと、他の人物と協力して米国内で親中共宣伝を行い、中共の利益を推進したことを認めている。なお、裁判資料ではワンは58歳とされているが、29日の法廷では自身の年齢を56歳と述べた。

裁判資料では、ワンは「政界の新星」とされている。事件が明るみに出た後、市長職を辞任した。

この事件には、ワンの元婚約者で、すでに有罪判決を受けたヤオニン・ソンとジョン・チェンらも関係している。

2022年11月、ワンはアーケディア市第3区の市議会議員選挙で当選した。選挙活動には、ロサンゼルス地域の親中共系華人団体の関係者らも関わっていた。

有罪判決を受けた中共代理人との関係

ワンの元婚約者で、ワンの選挙資金責任者も務めたヤオニン・ソンは、ロサンゼルス地域で中共代理人として違法に活動し、法輪功への攻撃や「台湾独立勢力との闘争」、地方選挙への介入に関与したとして、今年2月に連邦刑務所での禁錮48か月を言い渡された。現在は服役中である。

裁判資料によると、ワンとソンは自ら中共のために活動していた。両者は、現地の華人コミュニティー向けとうたうウェブサイト「U.S. News Center」を共同で運営していた。中共当局者の指示に従い、同サイトに親中共的な内容を掲載し、掲載後には中共当局者に報告していたという。

また、中共当局者から指示があるたびに、ワンは直ちに実行していた。中共当局者から称賛されると、ワンは「ご指導ありがとうございます」と返信していた。

裁判資料によると、ワンは2021年11月、陳軍と接触した。チェンは、米内国歳入庁に賄賂を渡し、迫害を受けている法輪功を標的にしようとしたとして、禁錮20か月の判決を受けている。法輪功は修煉団体で、中国では中共による迫害を約27年にわたり受けている。

ワンは現在も保釈中である。今回認めた罪では、最高で連邦刑務所での禁錮10年、3年間の監視付き釈放、少なくとも25万ドルの罰金が科される可能性がある。量刑審理は10月6日に予定されている。

韓氷