中国で、結婚をめぐる風景が大きく変わっている。
中国国家統計局の「中国統計年鑑2024年版」をもとに中国メディアがまとめたところ、適齢期の未婚女性は北京で約223万人、上海で約209万人。広州は約188万人、深圳は約179万人にのぼる。
一方、農村では中青年の未婚男性が約3千万人に達するといわれる。同じ国の中で、都市では女性が余り、農村では男性が余るという現象が起きている。
若い世代では、都市では男女の数はほぼ近いが、農村では女性100人に対して男性が約120人いる計算になる。長年続いた一人っ子政策による男女比の偏りが、いまになって表面化している。
都市部では、理想の条件に合う相手が見つからないという声がある。北京で結婚仲介を行う女性は、30代後半から40代の女性の中には外見や学歴、収入、家庭背景に高い条件を求める人が多いと語る。一方で、そうした条件を備えた男性は20代半ば前後の女性を選ぶ傾向が強く、年齢差と条件のずれが広がっている。

農村では事情が違う。女性そのものが少ないうえ、高額な結納金が壁となる。20万元(約450万円)以上を求められる例もあり、月収数万円の若者にとって結婚は重い負担だ。
都市に未婚女性があふれ、農村に未婚男性が取り残される。
この「すれ違い」は偶然ではない。
人口政策の後遺症と経済格差が絡み合い、男女の溝は年々広がっている。
そのひずみは、やがて社会全体の安定にも影を落としかねない。
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