中国 当局の「陰謀論」にネット反発

中国当局 若者の無気力を「外国勢力のせい」に ネット失笑

2026/04/29
更新: 2026/04/29

無理に働かず、競争から降りる……いわゆる「躺平(たんぴん)」という生き方が、中国の若者の間で広がっている。恋愛や結婚、持ち家、子供といった人生の大きな選択をあきらめる動きも目立つ。こうした空気に当局は神経をとがらせ、関連する発言や動画に対してネット上で検閲を敷いている。

中国の国家安全部は4月28日、SNSでこの現象に言及し、「その背後には外国勢力が意図的に仕掛け、広めている動きがある」とする文章を発表した。

28日朝には、「外国組織がインフルエンサーに資金提供し、無気力をあおっている」とする話題がSNSの検索ランキングで1位となり、議論を呼んだ。

しかし、この当局の「外国勢力のせい」という主張に対し、ネット上ではあきれと反発が一気に噴き出した。

「はい出た、全部外のせい」
「外じゃない、仕事がないだけだ」
「35歳過ぎたら応募すらできない現実を見ろ」
「頑張れと言う前に働き口をくれ」

といった声が相次ぎ、「現実の問題を陰謀論にすり替えているだけではないか」との見方も広がっている。

若者が競争から降りた理由は、やはり「外」にはないようだ。ネット世論の見方はおおむね一致している。

李凌
中国出身で、日本に帰化したエポックタイムズ記者。中国関連報道を担当。大学で経済学を専攻し、中国社会・経済・人権問題を中心に取材・執筆を行う。真実と伝統を大切に、中国の真実の姿を、ありのままに、わかりやすく伝えます!