今年、若者をターゲットにした老人ホームが中国の浙江、雲南、重慶、合肥などで急激に人気を集めている。ストレスから解放されたい多くの若者が、このような施設を訪れて「躺平」、つまりゆったりとした生活を満喫している。専門家たちは、若者たちの心理状態が現在の経済状況に左右されており、それが経済にも影響を及ぼしていると警鐘を鳴らしている。
中国の若者の間でブームになっているという「三無婚礼」。シンプルで、派手な演出を除いた結婚式を目指す、新しい結婚の形態である。
中国で最大のECイベント「お買い物狂歓節(大セール)」は11月11日をもって終了した。今年は、さほどの「反応」もなく、あっけなく終わったようだ。
この頃、中国では「躺平の歌」と呼ばれる曲が大ヒット。今の中国の若者の心を代弁しているとして、共感が広がっているが、当局はこれを削除している。
中国共産党の建国記念日である10月1日に、機関紙は習近平氏が「躺平(寝そべり)を防止」するという発言を公開した。専門家は、習氏のこの発言は内部の混乱に対応するものだが、実際の問題解決には体制の根本的変革が必要と指摘している。
中国では、民衆の大規模抗議が続発している。地方政府の財政は破綻しており、公務員や教師への給与も支給できない。もはや独裁体制の維持は困難になっている。
若き頃から香港や台湾の企業で働いた胡徳旺氏。その才能と努力が認められ、わずか数年で他の人が7~8年かかる職位に昇進し、広い人脈と経験を積んだ。
2015年に地元政府が「安全生産」を理由に、企業の工業団地への強制移転が行われた。しかし、高額な家賃と費用の増加を考えると、彼はこのリスクを冒すことをためらった。
未曽有の就職難に見舞われている中国。公式データは、若者の約20%が無職であるというが「実際の失業率は50%近い」との試算もある。
中国本土では、中国共産党(中共)が政治至上主義のために経済発展を犠牲にし、若者へのプレッシャーが高まっている。 以前、現代中国の若者たちに「躺平(寝そべり)」「擺爛(努力しても無駄なので諦める)」という風潮が流行していることが話題となっていた。しかし今、「恋愛しない」「結婚しない」「家を買わない」「子供を産まない」という「四不(4ない)」が流行っているという。
中国のオンラインショッピングサイトでは、「躺平(寝そべり)」という社会現象に言及した商品が削除されている。「寝そべり」は就職、住宅購入や結婚など抑圧から逃れる若者の新しい生き方として、学者は「ポストモダン的な流れだ」と評していた。しかし、中国共産党は競争を避け発展に繋がらないイデオロギーとして警戒し、検閲を行なっている。
2021/06/27