ロシアの専門家は、中国政府は北朝鮮問題ですでにアメリカと協力し、朝鮮半島で有事となれば中国は北朝鮮を占領するだろうと予測した。ラジオ・フリー・アジアが、ロシア国営放送を引用して報じた。
それによると、ロシア国家放送は4月12日、平壌での取材を通じて、北朝鮮当局は戦争の準備を強化していると報じた。金正恩はすでに平壌から、全市民の4分の1にあたる60万人に疎開するよう命じたという。
米国が平壌攻撃なら、中国は占領=ロシア専門家
一部のロシア専門家は、アメリカが平壌に軍事攻撃を加えた場合、中国は北朝鮮を占領するだろうと論じている。
ロシア政治軍事分析研究所副所長アレクサンドル・ホラムチシン氏は、「もし米軍が平壌に軍事攻撃をすれば、金正恩政権は崩壊する。このシナリオはもう不可能ではない。だから中国はこの機会を利用して、戦争と金正恩政権崩壊の混乱に乗じて、新たな傀儡政権を作り上げて朝鮮を支配するだろう」と予測した。
いっぽう中国は4月12日、中朝国境地帯に15万人の中国兵をふくむ軍隊が集結しているとの情報について、公的に否認している。
ロシアメディアは、トランプ氏は習近平氏との首脳会談で一定の成果を上げ、中国側も朝鮮問題でアメリカと協力し始めていると報道している。中国はすでに朝鮮の出稼ぎ労働者を追放し、朝鮮の主要な外貨収入源となる石炭貿易を中止した。
歴史的、地政学的に分析すると、中国が北朝鮮を支配するインセンティブがある。中国は、ソ連・ロシアと締結した複数の条約により、重要な臨海地域を数多く失った。つまり、北朝鮮の有事は中国にとって「好機」となることが考えられる。
(翻訳編集・文亮)
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