[1日 ロイター] – 韓国初の国産偵察衛星を積んだロケットが1日、米カリフォルニア州のバンデンバーグ宇宙軍基地から打ち上げられた。打ち上げには実業家イーロン・マスク氏率いる宇宙開発企業スペースXの主力ロケット 「ファルコン9」が使われた。
韓国国防省は、衛星は地球周回軌道に投入され、打ち上げから約1時間で国外の地上局との通信に成功したと発表した。
声明で「今回の軍事衛星の打ち上げ成功により、わが軍は独立した情報、監視、偵察能力を確保した」としたほか、韓国軍は迅速な監視と早期警戒のための超小型衛星システム・プロジェクトも開発していると指摘。北朝鮮との競争において圧倒的な優位性を得るために、独立した監視・偵察資産の能力を最大限に活用するとした。
韓国は5月、国産ロケット「ヌリ」を使って初めて衛星を軌道に乗せたが、朝鮮半島を24時間体制で監視する目標を強化するために2025年までに合計5機の偵察衛星を打ち上げる計画については、スペースXと契約を結んだ。
北朝鮮は11月22日、偵察衛星の打ち上げに成功したと発表。韓国などに対する監視能力を確保し続けるため、近い将来に複数の偵察衛星を打ち上げると表明している。
ご利用上の不明点は ヘルプセンター にお問い合わせください。