大紀元編集者が中共の臓器収奪の周知訴え 『国家の臓器』のカナダ上映会で登壇

2026/06/02
更新: 2026/06/02

最近、カナダのトロント市庁舎でドキュメンタリー映画『国家の臓器(State Organs)』の上映会が開催された。上映後には英字版大紀元の上級編集者であり、番組『米国の思想リーダーズ』の司会者として知られるヤン・エキレックが登壇し、自身の経験や、医療界の専門家らと共著した著書『受注殺人(The Slaughter on Demand)』の執筆背景について語った。また、真相を広く伝えるため行動を起こすよう参加者に呼びかけた。

ヤンは、中国共産党が特定の集団を「敵」として描き出し、迫害の口実を作り出してきたと指摘した。その例として、「真善忍」を理念とする法輪功学習者を挙げ、1999年以降、法輪功が重点的な迫害対象となってきた経緯を説明した。

ヤンは、「法輪功学習者は、中共によるいわゆる『再教育』に対し、力強く抵抗した最初の人々だった。その過程で当局は大量の法輪功学習者を拘束し、これが後に巨大な収容システムの形成や、『受注に応じた殺害による臓器摘出産業』の拡大を可能にする土壌となった」と述べた。

会場では、中国で依然として多くの若者が行方不明となっている問題についても質問が寄せられ、一部には臓器売買との関連を指摘する声もあった。しかし、中共の実態に対する理解不足から、臓器収奪の存在そのものを信じない人も少なくないという。

これに対しヤンは、「世界各国の自由民主主義国家が比較的容易にできることがある。それは情報封鎖を打ち破り、中国の国民自身が真実を知る手助けをすることだ。それは中国の制度改革を促すうえで極めて大きな役割を果たすだろう」と訴えた。

また参加者の一部からは、近年カナダ政府が中共との協力関係を深めていることへの懸念も示された。こうした関係の強化が、中共による越境迫害の拡大や、カナダ国内への浸透工作を通じた国家安全保障上の脅威につながる可能性があるとの見方だ。

ヤンは、「自国の体制を転覆しようとする全体主義政権に安易に接近した場合、最善の結果でも従属国になるだけだ」と指摘。そのうえで、「最悪の場合には、自由社会として機能する能力そのものが大きく制限される。私には極めて危険なことに思えるし、そのような選択をすべきではない」と警鐘を鳴らした。

参加した観客の一人は、「このようなイベントを開催してくれたことに深く感謝している。これは非常に重要な取り組みだと思う。カナダや米国、欧州、さらには中国国内でさえ、多くの人々がこうした人権侵害の実態を知らない。暴虐をなくす第一歩は、その事実を明るみに出し、広く知らせることだ」と語った。

さらに、「真相を伝え、この問題を世に知らしめるために尽力しているすべての人々に改めて感謝したい。こうした行為は吐き気を催すほど残虐で、邪悪なものだ。私は中共政権が崩壊することを願っている」と述べた。

新唐人