ペンシルベニア州ランカスター郡で、約2500件の有権者登録に不正の疑いが発覚。地方検察官によると、手書きの一致や署名不一致などの兆候が確認され、さらなる精査が行われている。
10月25日の記者会見で、同郡地方検察官であるヘザー・アダムス氏は、不正が疑われる申請書が2回にわたって届けられ、そのうち約60%に不正の兆候が確認されたと述べた。郡の選挙管理スタッフは同日中に全件の確認を終える予定である。
アダムス氏によると、同一の筆跡と思われる申請書や、同じ日に記入されたが署名が不明な申請書が多く見られた。登録済みの有権者の申請書もいくつか届いたが、申請書の署名がそれらの有権者のファイルにある署名と一致しなかったケースも発見された。
郡の捜査官がさらに調査を進めた結果、捜査官らは、住所や個人識別情報、名前が不正確な申請書や、セキュリティ情報が不正確な申請書もいくつか発見した。申請者本人が申請していないにもかかわらず正しい情報が記載されたケースもあったという。
アダムズ氏は「現在、検察側は選挙法と犯罪法の両方に違反していることを確認している」と述べた。
アダムズ氏は、少なくとも1件の申請書偽造の証拠が確認されていると述べた。申請書偽造が第三級の重罪に該当し、最大で懲役7年、11万5千ドルの罰金が科される可能性がある。その他の不正行為の一部は第1級の軽罪とされ、違反者は最長10年間の投票権を失う可能性がある。
ランカスター郡政委員のレイ・ダゴスティーノ氏によると、不正とされる申請書は特定の政党を支持するものではなく、「申請書は異なる政党に登録している」と述べた。
また、アダムス氏は他の2郡も同様の不正疑惑を調査していることを確認したが、詳細については触れなかった。
大紀元は複数の郡における不正な有権者登録フォームの報告について、ペンシルベニア州政府にさらなるコメントを求めたが、同省は記事掲載時までに返答しなかった。
ペンシルべニア州が2024年の大統領選挙の結果を左右する可能性があると見込まれるため、不正投票の懸念が高まっている。政界で影響力のある情報源であるクック・ポリティカル・レポートは今週、ペンシルベニア州の選挙予測を「民主党優勢」から「接戦」に変更した。
トランプ前大統領は、2016年の選挙でペンシルベニア州で勝利した。バイデン大統領は2020年に同州を制した。
10月23日現在、RealClearPoliticsの世論調査平均によると、ペンシルベニア州の大統領選ではトランプ氏がハリス副大統領を1ポイント未満リードしている。
一方、 2024年ペンシルベニア州上院議員選挙に関するRealClearPoliticsの最新世論調査平均では、現職のボブ・ケイシー上院議員が共和党の対立候補デビッド・マコーミック氏を約1.6ポイントリードしている。
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