トランプ氏「懲役刑でもOKだ」実刑判決の可能性に言及

2024/06/10
更新: 2024/06/23

口止め料」裁判での有罪判決を受け、トランプ陣営に大口献金が相次いでいる。

トランプ前大統領は有罪判決を受けた後に米FOXニュースのインタビューに応じた。トランプ氏はインタビューで、懲役判決を受け入れるのは「構わない」と語った。

7月11日に裁判所から量刑を言い渡される予定のトランプ氏は、その数日後に共和党全国党大会での候補者指名を控えている。量刑が判明するのは候補者指名の直前になる可能性もある。

トランプ氏は「懲役刑でも構わない」という。

「私の弁護士がテレビで『大統領にそのようなことはできないよ』と言っていた」「私は『何かにすがるんじゃない』と彼に伝えた」

トランプ氏の法定代理人を務めるトッド・ブランチ弁護士は米CNNの番組に出演し、トランプ大統領という経歴を持つ77歳の男性が懲役刑に処されることがあってはならない、と述べた。トランプ氏はこのことに言及した可能性が高い。

ニューヨーク州地方裁判所は5月30日、「第一級業務記録改ざん罪」を含む34件の罪状で起訴されていたトランプ氏に対し、有罪判決を言い渡した。元大統領としては歴史上初めての有罪判決となる。

トランプ氏は控訴を宣言し、有罪判決を覆す根拠となる多くの誤りがあったとみている。

自宅軟禁(選挙活動に大きな影響を与える)の可能性についてトランプ氏は、市民がそれを受け入れるはずはないと述べた。

「市民がそれを支持するとは思えない」、そして「彼らの我慢はいつか限界に達する」と付け加えた。

国民感情

トランプ氏に対する評決は多くの反響を呼んだ。トランプ氏は、民衆が本件を「詐欺」だと見なしていることをこうした反応が示唆している、と言う。

「良い知らせは、資金調達における前代未聞の記録を打ち立てたことだ。世論調査のようなものだ」「人々はわかっている、本件は詐欺だと」

評決後24時間で、トランプ陣営への寄付は5400万ドル(約84億6328万円))にのぼった。うち3分の1は初回献金に属する。

6月2日、トランプ氏の息子の1人であるエリック・トランプ氏はFOXニュースの取材に対し、寄付はすでに2億ドルを突破し、うち7千万ドルは小口献金が占めている、と語った。

「ドナルド・トランプは殉教者になりつつある」とエリック・トランプ氏は指摘する。

エリック・トランプ氏は若い有権者の動きに注目を促し、「トランプ氏は文字通り、2016年と2020年の大統領選挙で得られなかった特定の層の支持を得はじめている。制度が崩壊し始め、トランプ氏がその犠牲者であることを人々が認識し始めたのだ。かつて自分たちのコミュニティが被っていた犠牲を、今トランプ氏が被っているのだと」

一般市民が「声を上げ、体制に騙されているであろう男性を助けようとしている」のだという。

「一度目と二度目の弾劾と同様に、全国のリベラル派検察官や裁判官を武器化している。その目的は、トランプ氏を誹謗中傷することだ。市民はそれを見抜いている」

法廷で一列目に座っていたエリック・トランプ氏は、まるで「ディケンズの『二都物語』のようだった」とその過程を振り返る。

法廷ではトランプ陣営に不利な判決がいくつも下され、NYタイムズ・スクエアで刃物襲撃事件が起きた日に、マンハッタン地区検事は裁判を傍聴していた。一方、土曜日にニュージャージーで開催されたUFC302(総合格闘技大会)にトランプ氏が判決後初めて姿を現すと、およそ4万人の観客から「USA」「愛している」と大歓声を浴びた。

「この国はドナルド・トランプが大好きだ」

トランプ前大統領は民主党色の強いマンハッタンからの裁判地の移動とそれに伴う陪審員の再選を求めたが、ニューヨーク地裁判事は要求を認めなかった。

「得票率で言えば、私にとってはおそらくこの国で最悪のエリアだった」が、「腰を据えてきちんと話せば前進できるはずだと確信している」とトランプ氏。

自身の政敵が判決を利用して資金集めをしようとしていることについてトランプ氏は、誤った情報によるものだと非難する。

「彼らは私を『民主主義に対する脅威』だとスローガンのように唱えている」「逆だ。彼らこそが民主主義に対する脅威だ」

トランプ氏はインタビューの中で、複数の官庁が当初ブラッグ検事が提起した事件を見送っていたことを繰り返し主張した。米連邦検察官や米連邦選挙委員会も告発を断念した。マーク・ポメランツ著の暴露本によれば、以前ブラッグ検事の元で勤めていたとある検事は本件に抗議して辞職し、ブラッグ氏自身もその証拠の乏しさゆえに検挙するつもりはなかったという。

「考えてみよ、彼らは私の帳簿をすべて持っている」、トランプ氏は納税申告書をめぐって5年続いた訴訟に言及した。「実際に最高裁は私の帳簿を彼ら(検察側)に渡した。それがすべてで、彼らは何も見つけられなかったのだ」。

ニューヨークを拠点とするエポックタイムズ記者。
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