小林前安保相、自民総裁選への出馬を表明 「日銀は丁寧な対話を」

2024/08/20
更新: 2024/08/20

[東京 19日 ロイター] – 小林鷹之前経済安保担当相は19日、国会内で記者会見し、9月の自民党総裁選に出馬すると正式表明した。日銀の追加利上げや金融政策について具体的な意見は控えたが、「日銀にはマーケットとの丁寧、安定な対話をしっかり心掛けてほしい」と述べた。

小林氏は、7月末の利上げを受けてそれまでの円安基調が修正されたことについて、「内田真一副総裁自身が、(急激な円高・株安進行に対する日銀の)一定の責任を認めた」との見方を示した。

為替の適正な水準についてはコメントを控え、経済のファンダメンタルズを反映して安定して推移するのが望ましいと一般論を述べるにとどめた。

小林氏は会見の冒頭、総裁選に出馬する理由について「派閥に関係なく自分が今(出馬会見に)立っていることが、自民党が本気で変わろうとする象徴」と説明し、裏金問題などで支持率が低迷する党の信頼回復に注力する姿勢を示した。総裁に就任すれば、年内に物価対策パッケージを公表、2050年の日本を見据えた国家戦略を策定するとし、また「他国の動向に右往左往しない日本を目指す」とする外交方針も強調した。

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