「世界経済が悪いから中国経済も苦しい」。そんな見方を、中国トップクラスの名門大学・清華大学で16年間教壇に立った元教授が真っ向から否定した。
清華大学で博士課程の指導教員(博士課程の学生を指導する教授)を務めた鄭毓煌(てい・いくこう)氏は、6月18日に公開されたインタビュー動画で、「悪いのは世界経済ではない。中国だけだ」と語った。この発言は中国のSNSでも大きな注目を集めている。
鄭氏は、米国では高額なスポーツ観戦チケットが完売するほど消費が活発で、巨大スタジアムも満員になる現状を紹介。「世界経済が悪いのではなく、中国だけが悪い」と強調した。
さらに、ベトナムやインドでは経済成長が続き、アルゼンチンでは経済改革が進むなど、世界各地では前向きな動きが見られると紹介。「世界全体が不況という認識は正しくない」との考えを示した。
また、中国では大型スポーツ大会のたびに新たな競技場を建設し、その後は十分に活用されず維持費だけが残るケースが少なくないと指摘。一方、米国では既存の競技場を各都市で活用する開催方式を評価し、「結局、その負担は国民が背負うことになる」と述べた。
しかし、中国経済が低迷する本当の理由について話が及ぶと、鄭氏は「これ以上はあまり話せない」と発言を打ち切った。
鄭氏は清華大学を退職後、現在は動画配信などを通じて社会問題について発信している。2025年には、ハーバード大学と北京大学のキャンパス開放状況を比較した動画が1千万回以上再生され、大きな話題となった。
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