中国 「夫は今も生きていますか」 妻が問い続けた9年間

「中国の良心」高智晟はどこに?消息不明から9年

2026/08/15
更新: 2026/08/15

弱い立場の人々を弁護し、「中国の良心」と呼ばれてきた人権弁護士、高智晟(こう・ちせい)氏が消息を絶ってから、8月13日で9年となった。

高氏が最後に確認されたのは2017年8月13日。中国陝西省の実家で当局の監視下に置かれていた最中、突然連絡が途絶えた。それ以来、家族には居場所も健康状態も、生死さえ知らされていない。

高氏はかつて中国政府から「優秀な弁護士」と評価された人物だった。しかし、法輪功学習者や家庭教会のキリスト教徒、農民など、当局と争う弱い立場の人々の弁護を引き受けたことで、弁護士資格を取り消され、拘束や投獄を繰り返された。

高氏自身の手記によれば、拘束中には電気ショックや殴打などの拷問も受けた。それでも活動をやめず、2017年には本紙姉妹メディアNTD新唐人テレビの取材に「弱者を弁護したことを後悔していない」と語っていた。その直後、姿を消した。

8月8日、米カリフォルニア州の自由彫刻公園では、妻の耿和(こう・わ)さんや支援者らが、高氏の失踪9年を前に集会を開いた。

 

中国の人権弁護士・高智晟氏の像の前でスピーチする妻の耿和さん。2026年4月4日、米カリフォルニア州の自由彫刻公園で行われた除幕式には200人以上が参加した(陳徳怡/大紀元)

 

耿さんはSNSで「消息がないことは、問い続けるのをやめる理由にはならない」と訴え、中国当局に高氏の所在を明らかにし、拘束と迫害をやめるよう求めた。

9年間、家族が知りたいのはただ一つである。

「高智晟は、今どこにいるのか」

 

「中国の良心」と呼ばれた一人の弁護士が、9年間も生死不明のままになっている。その事実自体が、中国で権力に異議を唱えることの重さを物語っている。

 



「中国の良心」高智晟氏 消息不明8年 アムネスティが釈放要求

「中国の良心」と呼ばれる人権派弁護士・高智晟氏の失踪から8年以上が経過。米国での像除幕式に合わせ、アムネスティが声明を発表し、中国当局に対し即時かつ無条件の釈放と所在の公表を強く求めた



「夫は今も生きているのですか?」 中国人権派弁護士・高智晟氏

「私はただ、彼が生きているかどうか知りたい」人権派弁護士・高智晟氏の妻の思い。

李凌
中国出身で、日本に帰化したエポックタイムズ記者。中国関連報道を担当。大学で経済学を専攻し、中国社会・経済・人権問題を中心に取材・執筆を行う。真実と伝統を大切に、中国の真実の姿を、ありのままに、わかりやすく伝えます!