【ニュースレターが届かない場合】無料会員の方でニュースレターが届いていないというケースが一部で発生しております。
届いていない方は、ニュースレター配信の再登録を致しますので、お手数ですがこちらのリンクからご連絡ください。

自由の後退や移民危機 バンス氏の痛烈批判で欧州諸国が震撼

2025/02/19
更新: 2025/02/21

2月14日のミュンヘン安全保障会議(MSC)で、アメリカのバンス副大統領が演説を行い、欧州諸国の自己管理不足を批判し、深刻な移民危機を引き起こしていると指摘した。また、欧州諸国に防衛費の増額と責任の強化を促した。バンス氏は、米国が一方的に世界の安全保障を担うのではなく、欧州のパートナーも自国の安全に責任を持つべきだと強調した。

バンス氏は次のように述べた。

「トランプ大統領が明確に述べたように、彼は我々の欧州の友人がこの大陸の未来により大きな役割を果たすべきだと信じている」

バンス氏は演説の中でトランプ大統領の立場を強調し、欧州はもはや米国の寛大さに頼るのではなく、真の安全保障と自主性を示すべきだと述べた。また、ウクライナのゼレンスキー大統領との会談では、持続可能な平和の実現への希望を表明し、外交による紛争解決の重要性を強調している。

安全保障問題のほか、バンス氏は欧州における言論の自由の後退を厳しく批判した。彼は、欧州の各国政府が市民の自由を抑圧し、「極権国家に似た政治的手段」を用いて異なる意見を抑え込んでいると指摘した。特に最近の欧州諸国による異議を唱える人々への法的な弾圧に言及し、言論の自由が西側社会の基盤であると訴えている。

移民問題については、バンス氏は欧州における現行の大規模な移民政策が市民の十分な支持を得ていないため、社会の安全が悪化し、テロ攻撃が頻発していると指弾した。

ミュンヘン会議の直前、アフガニスタンから来た移民が自動車で群衆に突っ込み、数十人が負傷する事件が発生した。これは、大量に流入する移民がもたらす現実的な問題を示している。バンス氏は、米国が自国民を守るために、より厳格な移民審査を続けると強調した。

バンス氏は、欧州でトランプ政権の「米国第一」主義を明確に示した。彼は防衛と移民問題において立場を堅持するとともに、パリで開かれた「AIアクションサミット」では欧州に対して独裁国家との協力を避けるよう警告している。また、米国の技術基準が世界の「ゴールドスタンダード」となり、欧州が権威主義国家と協力すれば、長期的なリスクに直面することになるとも述べている。

アナリストは、40歳のバンス氏が共和党内で注目を集める新星になりつつあると見ている。彼はトランプ大統領の有能な助手であり、MAGA(メイク アメリカ グレート アゲイン)ムーブメントの次世代リーダーになる可能性も秘めているという。