中共を念頭に 日豪の防衛相が遠距離ミサイルなど安全保障面で協力強化

2024/09/06
更新: 2024/09/06

9月5日、日本とオーストラリアは外務大臣と防衛大臣の協議会議を開催した。両国は、インド太平洋地域のデジタルインフラ支援、遠距離ミサイル協力の強化、共同軍事訓練演習の増加を確認し、中国共産党(中共)の地域に対する野心に対抗することを目指している。

日本の外務大臣、上川陽子氏は次のように述べた。「特に、東シナ海及び南シナ海におきます力による一方的な現状変更の試みに強く反対すると共に、台湾海峡の平和と安定の重要性で一致をいたしました」

5日、日本とオーストラリアはメルボルンで第11回外務大臣と防衛大臣の協議会議を開催した。両国は、中共が南海での脅迫行為をエスカレートさせていることに深刻な懸念を示し、台湾海峡の平和を強調し、中共が最近、日本の領空と領海に侵入したことに対しても懸念を表明した。

オーストラリアの外交大臣、ペニー・ウォン氏は、「我々は東海と南海における最近の事態の発展について、深刻な懸念を議論した。これは中共のフィリピンに対する活動や、日本の領空への侵入を含む」と述べた。

両国は、共同軍事訓練演習の増加と遠距離ミサイル協力の強化に合意した。

日本の防衛大臣、木原稔氏は、日本がオーストラリアやアメリカと共に技術協力を強化し、中共に脅威を感じさせて、攻め難くし、防衛能力を高めることを表明した。

木原防衛大臣は、「我々は反撃能力を引き続き向上させ、日本の対峙防御能力とオーストラリアの遠距離打撃能力を強化することに合意しました」と述べました。

オーストラリアの国防大臣、マールズ氏は、「来年、オーストラリアは初めて日米合同演習「オリエント・シールド」に参加する。これはアメリカと日本の間で、最大規模の陸上演習だ」と述べた。

マールズ氏は、両国がアメリカとの三国間協力を模索しており、日本の自衛隊が毎年オーストラリア北部のダーウィンで行われるアメリカ海兵隊の演習に参加する計画があると述べた。

日本は年末までに「統合作戦司令部」を設立し、陸海空の三自衛隊を一元的に指揮することになる。また、日本とオーストラリアは、指揮統制の面での協力を進めることで合意しており、自衛隊は11月にオーストラリア軍に連絡官を派遣する計画があるとの情報もある。