今月19日、集団で屋上に登り、「自殺」をほのめかして、未払い給料の支給を求める上海の出稼ぎ労働者たちの姿を映した動画が、華人圏のSNSで拡散されている。
動画投稿者によると、「事件」が起きたのは上海の閔行区にある召楼路だ。ビル下の地上にいる警察は、スマホで撮影する市民に対し「撮影するな!」と止めていたという。
(集団で屋上に登り「自殺」をほのめかして、未払い給料の支給を求める上海の出稼ぎ労働者、2024年7月19日、上海閔行区召楼路)
「給料を払ってくれ。さもなければ飛び降りる」そう言って、ビルの屋上に座り込む労働者の姿を映した動画は、しばしば中国のネットに出回っており、もはや珍しい光景ではなくなった。
飛び降りると言うが、彼らは「本当は生きたい」のだ。
つまり彼らは、本当に死にたくて屋上にいるのではない。きちんと働いた分の給料をもらって親や家族を養い、最低限の生活をしたいだけだ。しかし、もらう権利があるはずの給料が、すでに何か月も支給されていないのである。
ただし、それがただの演技ではなく、本当に飛び降りて自殺してしまうケースもある。それほど彼らは今、どうにもならない絶望感に追い詰められているという。
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