デサンティス氏が大統領選から撤退 トランプ氏を支持

2024/01/22
更新: 2024/01/22

米フロリダ州のロン・デサンティス知事は21日、大統領選の共和党指名候補争いから撤退し、トランプ前大統領を支持すると表明した。

デサンティス氏はX(旧ツイッター)に投稿された4分半の動画で「私たちには勝利への明確な道筋がなく、今日、選挙戦を取りやめる」と撤退を表明した。

動画では「もし良い結果を出すことができるなら選挙戦に出たり、インタビューを受けたりする。しかし、勝利への明確な道筋が見えない以上、支持者にボランティア活動や寄付を求めることはできない」と付け加えた。

また「予備選に参加する共和党有権者の大多数がトランプ氏にもう一度、チャンスを与えたいと思っていることは明らかだ。トランプ氏は現職のバイデン大統領よりも優れている」と述べ、意見の相違はあるもののトランプ氏を支持する考えを示した。

15日の共和党予備選初戦のアイオワ州党員集会では前大統領に次ぐ2位だったものの、30ポイントほど差をつけられた。同じく共和党候補指名を争うヘイリー元国連大使は3位だった。

一方、世論調査によれば、23日に実施する予備選2戦目の東部ニューハンプシャー州では、トランプ氏とヘイリー氏に次ぐ3位となっていた。

出馬表明に先立つ初期の世論調査では、デサンティス氏は保守派からの強い支持を背景にトランプ前大統領に迫る勢いで好調なスタートを切った。しかし、起訴されたトランプ氏がトップに躍り出るにつれ、デサンティス氏の支持率は低下傾向にあった。

実業家のビベック・ラマスワミ氏に続くデサンティス氏の撤退によって、共和党予備選は、トランプ氏とヘイリー氏の2人の戦いとなる。

トランプ氏はデサンティス氏の撤退を受けて「デサンティス氏をはじめ多くの元大統領候補から支持をもらい、光栄に思う」と声明を発表した。