[北京 5日 ロイター] – 中国応急管理省は4日、7月に同国を襲った2つの台風を受け、自然災害による直接的な経済損失が単月で411億8000万元(57億4000万ドル)に上ったと発表した。1─6月の合計額を上回るという。
中旬に南部に上陸した台風4号(タリム)による損失が26億1000万元、より勢力が強かった台風5号(トクスリ)の損失は月末時点で147億4000万元に達した。
さらに、南西部と北西部で起きた洪水による被害も加わり、全体の損失額は今年上半期の382億3000万元を上回った。すでに刺激策を必要としている同国の経済成長にとって予期せぬ足かせとなっている。
河北省北部では台風5号がもたらした雨で洪水が発生し、2日時点で120万人以上が避難。北京市や河北省に接する港湾都市の天津でも、洪水に備えて約6万6000人が避難した。
当局は4日、天津と河北省の災害復興支援に1億元を拠出すると発表。2日にも同省と北京市向けに同規模の支援を表明していた。財政省と水資源省も4日、復興支援に4億5000万元を充てるとそれぞれ発表した。
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