女子テニス協会(WTA)は3日、米医療技術大手ホロジック(Hologic)との間で「画期的なパートナーシップ」を結び、同社をグローバル冠スポンサーとして迎えたと発表した。中国の元指導者に性的関係を迫られたと告白した彭帥選手をめぐって、WTAが中国での全大会を停止すると決定した後に獲得した最大規模の資金支援となった。
WTAは声明の中で、「今後数年にわたる提携はWTA史上最大のグローバル・スポンサーシップであり、ホロジック社にとっても初のワールドワイド・スポンサーシップである」とした。
ホロジック社は女性の健康に注力する医療技術企業である。声明は、WTAとホロジック社は「女性の健康と平等」において同じビジョンを持ち、今後「女性への支援という共通の使命で一致団結できる」と示した。
米紙ニューヨーク・タイムズによれば、WTAは2010年以降、冠スポンサーを獲得できなかった。中共ウイルス(新型コロナ)が大流行した後、多くの大会がキャンセルされたため、収入は大幅に減少し、大きな財政的圧力に直面していた。昨年12月、彭帥選手の安否を強く懸念したWTAは中国や香港での試合開催を停止した。ホロジック社が冠スポンサーになったことは、「経済的逆風に直面したWTAにとって決定的な瞬間だ」と同紙は指摘した。
WTAのミッキー・ローラー会長はニューヨーク・タイムズ紙に対し、「WTAの歴史の中で最も重要なスポンサーシップで、おそらく女性スポーツでも最大のスポンサーシップであろう」と述べた。
(翻訳編集・張哲)
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