14日、中国四川省重慶市からチベット自治区ラサ市に向う四川航空の旅客機は、1万メートルの上空を飛行中、操縦室の窓ガラスが突然破損した。その後、同便は成都市の空港に緊急着陸した。事故原因はまだ明らかにされていない。
中国メディアによると、現地時間14日朝、四川航空の3U8633便が成都市上空を通過中、操縦室の右側のフロンドガラスが突然割れ落ちた。副操縦士の上半身が、機体の外に吸い出されそうになったが安全ベルトをしていたため、大事に至らなかった。
その後、同便は成都市の双流国際空港に緊急着陸し、29人の乗客は地元の病院には運ばれた。
また、副操縦士は顔を負傷した。客室乗務員1人も着陸の際、軽傷を負った。
国内メディアの報道によると、機長は、ガラスが割れた際、大きな爆発音がしたと、当日午後メディアの取材に答えた。
ガラスが破損した直後、機内の気圧が急激に低下し、機内の温度もマイナス20~30度に急激に下がった。「気圧の急低下で、自動操縦など多くの設備機器が故障し、大きな風の音で地上との無線通信の音も聞こえなくなった」と機長は話した。機長はその後、手動で操縦して着陸した。
乗客の話によると、重慶離陸40分後に大きな音を聞いた直後、機体は急降下し、大きく揺れた。機内では、オーバーヘッド・ビンから荷物が落ち、食べものも散乱した。客席上部から酸素マスクが下りた。一部の乗客は恐怖のあまり、パニック状態に陥り大声で叫んだ。
同旅客機はエアバスA319型機。
中国メディアは、事故原因について、整備点検と旅客機製造側の双方に可能性があると報道している。
(翻訳編集・張哲)
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