【大紀元日本6月29日】「ディフェンス・ジャーナル」誌の27日報道によると、米軍太平洋司令部は、6月のグアム沖演習に初めて中共軍人の視察官を招待、米国当局は軍事の透明化を求めるためとしているが、専門家は、米軍が軍事力を誇示し解放軍側の意気を挫くのが目的とみている。
台北情報筋の報道によると、中共軍視察団は(米側の招待に応じ)、19日から23日の間、米太平洋司令部(PACOM)がグアム沖で実施する演習「ヴァリアント・シールド(勇者の盾)2006」に(演習視察官として)出席した。本演習には、米航空母艦3隻の他、戦艦30隻、その他の作戦艦艇280隻余りが参加した。
今回の米中軍事交流は、ファロン米海軍提督が、5月訪中時に中国側に提示し実現した。中国側は、陸海空の三軍から軍人6人を選抜し派遣、これに外交関係者4人を随行させた。
今回「勇者の盾2006」に招待された外国視察官は、オーストラリア、ロシア、インド、日本、シンガポール、韓国など。中国代表団は、演習を視察した以外に、グアム基地、アンダーセン空軍基地などの軍事施設を訪問、航空母艦「リンカーン」にも乗船見学した。
太平洋司令部当局のマイク・ブラウン演習スポークスマンによると、今回の交流は米中関係改善に役立ち、相互を理解し、両国の「誤った判断」を回避し、「透明化」を促進するために有意義であったという。ブラウン・スポークスマンは、アジアの安定が、アジア太平洋地域のすべての国家にとって利益があるとの見方を示した。
ご利用上の不明点は ヘルプセンター にお問い合わせください。