ルビオ米国務長官は7月8日、ウクライナが長距離ドローンでロシア領内深くを攻撃する能力を示したことで、戦争終結に向けた交渉の流れが変わりつつあるとの見方を示した。ゼレンスキー大統領も、戦場での主導権がウクライナ側に移りつつあると述べた。
NATO首脳会議に出席したルビオ米国務長官は、「この数か月で戦況が変わった点の一つは、ロシアが自国の領空を守ることの難しさを思い知らされていることだ」と述べた。そのうえで、「これによって、交渉による終戦への道が開けることを望んでいる」と語った。
これに対し、トランプ氏は「確かに事態の激化ではある。しかし、その激化が戦争終結につながる可能性もある」と述べた。
ウクライナ軍は6日、長距離ドローンを使い、シベリア奥地にあるロシア最大級の製油所、オムスク製油所を攻撃した。この施設はウクライナの支配地域から約2700キロ離れており、開戦以来、ウクライナによる最も遠距離の攻撃となった。今回の攻撃は、ウクライナが戦いの軸を長距離の空中攻撃へ移しつつあることを示している。
これに先立ち、ウクライナのゼレンスキー大統領は、ウクライナが改良型の長距離ドローンを開発し、最大3千キロ先の標的を攻撃できるようになったと発表していた。ロシアの軍事・産業インフラに対するウクライナの攻撃能力が、ロシア領内のさらに深い地域へ広がっていることを示すものだ。
8日、ロシアの戦争判断にどのような影響が出るかを問われたゼレンスキー氏は、記者団に対し、プーチン氏は開戦当初、より優位に立っていたとしたうえで、「彼は戦場での主導権を失いつつあると思う」と述べた。
ゼレンスキー氏はまた、ウクライナは「技術面」でロシアを上回る進展を見せているとの見方を示し、ウクライナ軍の作戦行動は「より迅速になっている」と強調した。
「われわれの行動はより速い。だからこそ、主導権はいま、われわれ側に傾きつつあると思う。完全に移ったわけではないが、確かに移り始めている」と述べた。さらに同氏は、ウクライナは戦闘の軸を地上戦から空中戦へ移そうとしているとも語った。
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