ウクライナ ロシア船21隻攻撃 クリミア補給線に打撃 ドローン戦拡大

2026/07/10
更新: 2026/07/10

ウクライナ無人システム部隊は、7月8日午前までの72時間でロシア船21隻を攻撃し、占領下クリミアへの補給を担う海上輸送網に大きな打撃を与えた。

ドローンで「影の船団」に連続攻撃

ウクライナ紙『キーウ・ポスト』は8日、無人システム部隊司令官ロバート・ブロウディ氏の発言として、長距離ドローンがアゾフ海でロシアの「影の船団」に属するタンカー9隻を攻撃したと報じた。

過去3日間で、ウクライナ側は同船団のタンカー19隻、貨物船1隻、さらにケルチ地域のフェリー1隻を攻撃した。

これに先立ち、『Naval News』は、2025年末以降の攻撃で少なくともロシアのタンカー14隻が損傷または沈没したと評価していたが、今回の3日間の戦果はこれを大きく上回る。

今回の作戦は、ゼレンスキー大統領が承認した40日間の戦略作戦「クリミア断電」の一環であり、国家安全保障局が主導している。

7月1日から8日にかけては、ロシアのエネルギー施設50か所にも攻撃が行われた。

72時間で21隻、補給網に深刻な打撃

無人システム部隊によれば、作戦は3つの精鋭ドローン中隊による共同実施で、国産のFP-2ドローンが投入された。この機体は50〜100キログラムの弾頭を搭載可能で、大規模な破壊や火災を引き起こす能力を持つが、通常は大型船舶を沈没させるまでには至らない。

ロシア・ロストフ州のスリュサル知事は8日、ロストフ港に向かっていた空荷状態のタンカー2隻がドローン攻撃を受け、乗組員2人が負傷し、そのうち1人が入院したと発表した。別の船でも乗組員が避難を余儀なくされた。

また、ロシアの防空システムがウクライナのドローン7機を撃墜したとも述べた。

ウクライナ軍参謀本部は、作戦参加部隊として第1独立センター、第413「レイド」連隊、第414「マジャールの鳥」旅団「ケイロス」大隊を挙げた。

ゼレンスキー氏「戦場は空へ」

ゼレンスキー大統領は7月6日、英紙『フィナンシャル・タイムズ』のインタビューで、「戦争の決定的な重心は陸と海から空へ移行した」と述べ、防空能力が依然として最大の弱点であると指摘した。

同大統領はアンカラでのNATO首脳会議にも出席し、同盟国に対して防空システムの追加供与を求めた。

これに先立ちロシアは7月2日、キーウなどに対し大規模なミサイルおよびドローン攻撃を行い、少なくとも10人が死亡した。

高杉