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トランプ氏 米ロ経済協定についてプーチン大統領と協議中と発言

2025/02/25
更新: 2025/02/25

ロシアによるウクライナへの軍事侵攻から3年を迎えた2月24日、トランプ米大統領は、ロシアのプーチン大統領と、米ロ間の経済発展協定および戦争終結について真剣な協議を行っていると発表した。

最近、トランプ氏はロシア・ウクライナ和平交渉を推進する一方で、ワシントンとモスクワの関係改善にも力を注いでいる。アメリカは、戦争を通じてウクライナの最大の支援国であり、軍事装備や資金を提供しつつ、ロシアに対する経済制裁を強化してきた。

トランプ氏は戦争終結を模索する一方で、ウクライナおよびロシアとの間でアメリカの経済利益に資する新たな協定を締結することも視野に入れている。

トランプ氏「戦争終結と米ロ経済協力の協議は順調」

トランプ氏は2月24日、自身のトゥルース・ソーシャルで「私は、ロシアのプーチン大統領と戦争終結について真剣な協議を行っている。また、アメリカとロシアの間で今後行われる大規模な経済発展プロジェクトについても話し合っている。協議は非常に順調に進んでいる」と投稿した。

同日、ホワイトハウスで記者団に対し、トランプ氏はロシアとの経済提携により、アメリカがロシアの希少鉱物資源を確保できる可能性について言及した。

さらに、トランプ政権はウクライナとも別途交渉を進めており、過去および今後のアメリカからの支援の見返りとして、ウクライナの希少鉱物資源や天然資源へのアクセスを確保する協定を結ぶ計画を進めている。

和平交渉を最優先しつつ、経済協力も模索

ホワイトハウスでの記者会見において、トランプ氏はまず「戦争の平和的解決」が最優先事項であると強調した。しかし同時に、ロシアとの経済協定についても、ウクライナとの交渉と同様に前向きな姿勢を示した。

ウクライナのステファニシナ副首相は2月24日、米 ウの経済発展協定が最終段階に入っていることを明らかにした。

トランプ氏は2月26日、記者団に対し、ゼレンスキー大統領が今週または来週にもホワイトハウスを訪れ、ウクライナの希少鉱物資源およびその他の天然資源に関する協定に署名する可能性があると述べた。

また、「近い将来、ロシアを訪問し、プーチン大統領と直接会談する予定」と述べたが、具体的な日程には言及しなかった。

戦争終結についてトランプ氏は、「我々が賢く立ち回れば、数週間以内に終結させることができる」と述べた。

「もし賢明な判断を下せなければ、この戦争は続き、多くの若者が犠牲になり続けることになる。そんなことは誰も望んでいない」と、戦争の早期終結を訴えた。

米ウクライナ 希少鉱物資源協定に進展も、和平方針では対立

アメリカとウクライナの希少鉱物資源協定の交渉が進展する中、トランプ氏とゼレンスキー氏の関係は緊張をはらんでいる。

トランプ大統領はゼレンスキー大統領を独裁者と呼び、戦時中にウクライナが通常選挙を実施していないことを批判した。一方、ゼレンスキー氏は、トランプ政権がモスクワと外交交渉を進める姿勢に強い不満を示し、トランプ大統領がロシアの偽情報に影響されていると示唆した。

和平交渉で対立 米烏が国連で異なる決議を提出

アメリカとウクライナは戦争の終結方法に関する考え方でも対立し、2月26日、国連総会でそれぞれ異なる決議を提出した。

ウクライナの決議案(英国・EU複数国が支持)

「ロシアは国際的に認められたウクライナ領土からすべての軍を即時かつ無条件で撤退させるべき」と要求。

米国の決議案

ロシアの完全撤退を求めず、戦争終結を優先する和平決議を国連に提出。

ドロシー・シェイ米臨時代理大使は、「過去の決議案(ウクライナ案)は戦争を終結させることができなかった」とし、アメリカ案への支持を訴えた。

国連総会は24日、ウクライナとアメリカの両決議を採択したが、アメリカ案には修正が加えられ、ウクライナの領土保全を支持する文言が追加された。ロシアによる「ウクライナへの全面侵攻」によって引き起こされた戦争であることを明確にする表現も盛り込まれた。

また、3番目の修正案では、「国連憲章の原則、および国家の主権平等と領土の一体性を尊重すること」が強調された。

軍事と外交問題を専門とするエポックタイムズの記者