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ハイブリッドSUVはどっちが買い トヨタ RAV4と現代ツーソン徹底比較

2025/02/17
更新: 2025/02/17

近年、ハイブリッド車の人気が高まっている。ハイブリッドSUVの購入を検討する場合、市場には多くの選択肢がそろっている。その中でも、トヨタ RAV4ハイブリッドは長年にわたり消費者から高い支持を得てきた。しかし、近年トヨタは競争の激化に直面しており、そのライバルの一つに韓国のヒュンダイツーソンハイブリッドがあげられる。

トヨタのハイブリッド車が消費者に選ばれるのは当然なことだ。プリウスの登場以来、トヨタはハイブリッド技術の分野で高い評価を受けている。さらに、RAV4ハイブリッドは広々とした座席、十分な積載スペース、充実した技術装備を備えている。一方、ツーソン ハイブリッドは洗練されたデザインと先進的な技術を特徴としており、モダンな印象を与える。

では、トヨタ RAV4ハイブリッドとヒュンダイツーソン ハイブリッドのどちらを選ぶべきか。アメリカの自動車情報サイトEdmundsが、この2台のコンパクトハイブリッドSUVを比較した。 

パフォーマンスと燃費

RAV4ハイブリッドは、4気筒エンジンとハイブリッドシステムを搭載し、システム合計の最高出力は219馬力を発生する。Edmundsのテストでは、0-60mph(約96km/h)加速タイムは7.8秒。EPAの燃費評価では、市街地・高速道路を含めた総合燃費は39mpg(約16.6km/L)となっている。オフロード向けの「RAV4 ウッドランド エディション」でも37mpg(約15.7km/L)と、燃費性能は優秀だ。

2021 トヨタ RAV4 ハイブリッド リミテッド(李奧/大紀元)

一方、ツーソン ハイブリッドは、ターボチャージャー付き4気筒エンジンを搭載し、合計231馬力を発生する。0-60mph加速は7.7秒と、RAV4よりわずかに速い。しかし、EPAによる燃費評価では、基本モデルが38mpg(約16.2km/L)、その他のグレードがRAV4ハイブリッド35mpg(約14.9km/L)とやや劣る。

結論:ツーソンはパワーと加速性能に優れるが、燃費ではRAV4ハイブリッドが勝る。
勝者:RAV4ハイブリッド

技術・運転支援機能

両モデルとも、緊急自動ブレーキや車線維持支援などの先進的な運転支援機能を標準装備している。ツーソンの最上級グレードには360度カメラシステムが標準装備されているが、RAV4の同等グレードではオプションとなる。また、ツーソンはより高度な高速道路運転支援システムを搭載しており、高速道路での運転がより快適になる。

ツーソンのセンターコンソールのスクリーンは12.3インチ(李奧/大紀元)

技術面ではツーソンの方が優れている。 ほとんどのグレードで12.3インチのデジタルドライバーディスプレイと中央タッチスクリーンが標準装備されている。 一方、RAV4は標準で8インチの中央タッチスクリーンを備えているが、上位グレードでは10.5インチにアップグレード可能。また、トヨタの標準ドライバーディスプレイはアナログとデジタルの混合仕様だが、12.3インチのフルデジタルディスプレイは上位グレードでのみ選択できる。ワイヤレススマートフォン接続は両モデルに標準装備されているが、ツーソンはワイヤレス充電器も標準で搭載されており、RAV4ではオプションとなる。

結論:最新技術を重視するならツーソン ハイブリッドがおすすめ。
勝者:ツーソン ハイブリッド

快適性と積載スペース

両モデルとも、快適でサポート性の高いシートを備えているが、ツーソンのシートはより高級感がある。乗り心地に関しても、どちらのモデルも快適なドライブを提供するが、ツーソンの方がスムーズな走行性能で優位に立っている。さらに、ツーソンのハイブリッドシステムはより静かで、RAV4は加速時にブーンという音が出る。

室内空間については、両モデルともほぼ同等だが、ツーソンの後部座席はRAV4よりも数インチ広く、チャイルドシートを設置するスペースにも余裕がある。

積載スペースでは、どちらも同クラスのSUVの中で最大級の収納力を誇るが、ツーソンの方がわずかに広い。

  • ツーソン ハイブリッド:38.7立方フィート(約1096L)
  • RAV4ハイブリッド:37.6立方フィート(約1064L)

勝者:ツーソン ハイブリッド

価格とコストパフォーマンス

各モデルの基本グレードと上位グレードの価格は以下の通り。

  • RAV4ハイブリッド

基本グレード(LE):3万3295ドル

最上位グレード(Limited):4万1600ドル

  • ツーソン ハイブリッド

基本グレード:3万4815ドル

最上位グレード(Limited):4万2645ドル

ツーソンの上位グレードの価格がやや高めなのは、標準装備の充実度が高いためである。例えば、ツーソンはヒーター付きフロントシート、より大きな中央タッチスクリーン、ハンズフリー電動テールゲートが標準装備されている。

また、最上位グレードでは、ツーソンには360度カメラシステム、パノラマサンルーフ、ヒーター付きステアリングホイールなどの機能が搭載されており、RAV4よりも装備が充実している。

RAV4ハイブリッドは2019年以来フルモデルチェンジが行われていないのに対し、ツーソンは2022年にフルモデルチェンジされ、2025年モデルではさらなるアップデートが施されている。そのため、ツーソンのデザインや内装はより洗練されており、高級感のある仕上がりになっている。

特に重要なのは、ツーソンの方が長期間の保証が付いている点だ。これにより、より高いコストパフォーマンスを提供している。

勝者:ツーソン ハイブリッド

Edmundsの総評

ツーソン ハイブリッドは、快適性、コストパフォーマンス、先進技術の面で優れており、今回の比較の勝者となった。燃費性能ではRAV4がやや上回るものの、よりモダンなデザインと充実した機能を持つツーソン ハイブリッドは、購入を検討する価値が十分にある。

ただし、新型RAV4のリニューアルが予定されており、大幅なアップグレードが期待される。新型モデルが登場すれば、再び勢力図が変わる可能性がある。

 

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