「商品券だとか、もう少し価値のあるものであれば我慢できなくもないが、健康診断カードとはなんだ?」
今月6日、中国・山東省にある公立病院の職員は、SNSに不満をぶちまけた。
この病院「山東省立医院(集団)魯東医院」では職員に「自社病院で健康診断する際に使用できるカード」を渡して、給料と相殺したという。
中国メディアが病院職員の話として報じたところによれば、「今年は病院の健康診断センターの業績が悪いため、病院全体で協力している」という。
なお、同病院は病床数3600床を有し、CTやMRI等の先進的な医療設備をも導入している「三級甲等」という最上級レベルの大病院である。
経済が衰退の一途をたどるなか、従業員の給料を払えない企業は中国各地に存在し、今回のように「給料の代わり」にといって商品券などを渡す企業が相次いで現れている。
なかには給料の代わりに「不動産」をという不動産会社もあるが、中国メディアは著名弁護士の話として「給料の代わりに商品券などを渡して給料と相殺するやりかた中国の労働法違反だ」と報道している。
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