中国 「火焔山」と化した城

中国の「重慶」猛暑の城 どこまでも続く市街へ避難の車列

2024/08/29
更新: 2024/08/29

ここの夏の暑さは有名、中国の「火炉(ストーブ)」とも称される重慶市(四川省)。今年も、とにかく暑い。

重慶市の気象当局は28日、高温赤色警報を発表し、市内の多くの景勝地や会場が臨時休業となった。同市では28日までの8日間、連続で40℃を超えている。

 

重慶市の午後2時の屋外の地表温度は70℃以上、2024年8月26日、SNSより

 

今後も警戒レベル最高水準の猛暑が続くと予想されるため、一部の学校では、本来ならば来月1日から始まる新学期も、8日へと開始日を先延ばしした。

28日、猛暑の城「重慶」から命からがら(?)避難しようとする市民の車列がどこまでも続き、市外へ出る高速道路の料金所付近は大混雑していた。

 

重慶から避難(出る)する市民の車列で高速道路の料金所付近は大混雑、2024年8月28日。(SNSより)

 

重慶市の午後2時の屋外の地表温度は70℃以上(26日)であることを示す動画が相次いでSNSに投稿されており、これ以外にも中国のネット上には「重慶がどれほど暑いか」を訴える動画や投稿であふれている。

「地面に置いたフライパンで卵が焼ける、ガス代を節約できる」

地面にフライパン置いたら、卵が焼けたというSNS投稿、重慶市、2024年8月

「新鮮な果物を外に置いておけばわずか2日でドライフルーツになる」

「冷たいシャワーを浴びたいのに、出てきたのは熱湯だ」

「子どもが裸足で地面を歩いたら、あまりの熱さで飛び上がって泣き出した」

いっぽう、市内の商業ビルの広告スクリーンには様々な「熱い」メッセージが表示されるなど、この街ならではの「熱い光景」を作り上げている。

「43度、男が描いた夢(餅)よりも熱い」と表示されたスクリーン、ショッピングモール万達広場(SNSより)

 

 

李凌
エポックタイムズ記者。主に中国関連報道を担当。大学では経済学を専攻。カウンセラー育成学校で心理カウンセリングも学んだ。中国の真実の姿を伝えます!
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