中国では7月の航空旅客数は約7448万人と推計され、過去最多を記録した。しかし、航空券の価格はコロナ後で最も安い水準まで下落し、航空会社は厳しい経営を強いられている。
中国メディアによると、7月の国内線エコノミークラスの平均運賃は834.7元(約1万9500円)で、コロナ禍以降の7月として最安値となった。主要20路線のうち16路線で前年より値下がりし、中には1割以上安くなった路線もある。
利用者からは「出発直前に1千元(約2万3千円)も安くなった」「早く予約したのに損をした」といった声も相次いでいる。
航空各社によると、今年は学校の夏休み開始が例年より遅れた一方、増便は7月初めから始まったため、供給過多となり、夏休み最初の1週間は赤字が続いたという。その後は利用客が増えたものの、収益は期待を下回っている。
背景には、中国経済の低迷による節約志向の広がりがある。航空券の価格が少し上がるだけで利用者が高速鉄道や自家用車へ流れやすくなり、値上げが難しい状況だ。
一方で、航空燃料価格は前年より約5割高い水準が続いている。乗客は増えても利益が出にくい状況だ。
さらに、8月5日からは国内線の燃油サーチャージが再び引き下げられる予定で、引き下げ後も燃料費の上昇分を十分に補えない見通しとなっている。
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