社会問題 「安全ベルトがきちんと締められていなかった」スタッフの資格は? 教育は?

中国ショッピングモールの室内クライミング施設で女児が転落死

2024/08/02
更新: 2024/08/02

7月30日、広東省肇慶市にあるショッピングモール「四会吾悦商場」の室内スポーツクライミング施設で壁を登っていた女児(6歳)が高所から転落して死亡する事故が起きた。

事故当時の様子を捉えた動画や監視カメラ映像は、ネット上でも拡散されており、女児が落下した時はその周囲に多くの親子連れで賑わっていた。墜落時の衝撃を吸収するための床マットがあまりに小さかったため、落下した女児はマットが敷かれていない床に落ちたことが確認できる。

 

事故現場の様子(SNSより)

 

事故当時の状況について、現場近くにいた商店関係者は中国メディアに対し、「あの時は、大きな音がした。その直後、母親の泣き声が聞こえてきて、女の子が落ちたと聞いた」と話している。

「救急車が到着する前、落下した女の子はわずかに痙攣(けいれん)し始め、その後失禁し、嘔吐した。落下した場所から移動されてはじめて、地面に大量な出血があったのが見えた」と現場目撃者の1人は当時の様子について振り返った。

女の子は病院に運ばれたが、その後、死亡が確認された。

事故原因について、現地当局は、「スタッフの不注意で安全ベルトがきちんと締められていなかった状態で、女の子が勝手に上にへよじ登ったためだ」と主張しており、「事故後にすべての設備に対して点検を行ったが、故障はなかった」という。

また、女児が登っていた室内クライミング施設の壁の高さは10メートル以上はあった。女児は初心者ではなかったという。

現在、事故が起きた施設は閉鎖している。

同様の事故は6月、広東省広州市の商業施設でも起きている。この時は、男児が最高地点までよじ登った時、突然転落し骨折した。落下原因は「安全ベルトが切れた」ためだ。

 

 (事故の様子)

 

李凌
エポックタイムズ記者。主に中国関連報道を担当。大学では経済学を専攻。カウンセラー育成学校で心理カウンセリングも学んだ。中国の真実の姿を伝えます!