[ロンドン 7日 ロイター] – 英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)は、米英豪による安全保障枠組み「AUKUS(オーカス)」が参加国拡大に向けた協議を開始すると報じた。米国は中国に対する抑止力として、日本の関与を模索してきた。
AUKUSが「第2の柱」に据える量子コンピューティング、海中での能力、極超音速、人工知能(AI)、サイバー技術での協力を巡る協議について、米英豪の国防相が8日に発表する見通し。
第1の柱であるオーストラリアへの原子力潜水艦の配備については参加国拡大を検討していないという。
3カ国はインド太平洋地域で台頭する中国に対抗する取り組みの一環として2021年にAUKUSを立ち上げた。中国は危険な取り組みだとけん制している。
中国の海洋進出拡大が懸念される中、バイデン米大統領は日本やフィリピンをはじめとするアジアの同盟国との連携強化を目指す考えを示してきた。
エマニュエル駐日米大使は3日付の米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)への寄稿で、日本が第2の柱で米英豪以外の「最初のパートナー」になるとの見通しを示した。
関係筋によると、10日にワシントンで開かれる日米首脳会談でも日本のAUKUS参加が議題になる見通し。
ご利用上の不明点は ヘルプセンター にお問い合わせください。