カナダ初の外国影響力登録制度が施行 外国政府との関係申告を義務化

2026/08/05
更新: 2026/08/05

カナダ初の「外国影響力登録制度」が5日、正式に施行された。

近年、外国勢力による政治や選挙への干渉が相次いでいることを受け、カナダ政府は、外国政府などによる影響力活動の透明性を高めるため、新たな登録制度を導入した。これにより、外国からの干渉への監視と規制を本格化する。

新制度では、外国政府やその関連機関の依頼を受け、カナダ国内で政府の政策決定や政治に働きかける個人や団体に対し、登録を義務付ける。誰の依頼を受けているのかや、どのような活動を行っているのかを届け出なければならない。

対象となる個人や団体は、60日以内に登録する必要がある。また、外国政府などから新たに依頼を受けた場合は、14日以内に届け出なければならない。違反した場合は、最高100万カナダドルの罰金が科されるほか、刑事責任を問われる可能性もある。

制度の対象は幅広く、記者や弁護士、会計士などの専門職のほか、外国政府や関連機関の依頼を受けて業務を行う人も対象となる可能性がある。

一方、外国影響力担当委員のボーグマン氏は、この制度だけで外国からの干渉を防ぐことはできないと述べた。そのうえで、誰が外国政府などの意向を受けて活動し、カナダ政府の政策決定に働きかけているのかを国民が知ることができ、透明性の向上につながると説明した。

今後も制度の運用に関する指針を公表し、実施状況に応じて見直すとしている。