11月12日、黒竜江省の遅夙生弁護士は、雲南省宣威市の法廷での被告席にあるスチール椅子の写真を投稿した。人々は、法院(裁判所)が刑具「老虎凳」を使っていることを強く非難した。
11月6日午前、宣威市法院開廷前、被告人、合議廷のメンバー、検察官、弁護人などが法廷に入っていない時、遅夙生弁護士はそこである写真を撮影した。鉄製の被告人座席の写真だ。
11月12日、遅夙生弁護士はその写真をSNSに投稿した。
「11月6日午前8時50分頃法廷に入った時、審判長かつ宣威市法院の副院長丁敏氏によって持ち込まれたこの鉄製の座席を見た。元々は10人の被告が座っていた一般的な椅子だった。私が弁護する李正彥氏は55歳の高齢者で、椎間板に問題がある。この事件は10月9日から連続して開廷し、12月8日まで延長されている。手足や腰を固定するこの椅子に座らされて、何日も裁判が続けられ、被告たちは非常に苦しんでいる」
多くのネットユーザーは、これは「老虎凳」という刑具ではないかと質問した。
「老虎凳」は細長い腰掛けで、受刑者の両足を伸ばして座らせ,膝を縄で固く縛りつけてからかかとの下にれんがを挿し込むというもので、れんがを増やして高くするほど苦痛が大きくなるという。
遅夙生弁護士が投稿した被告席の写真
鉄製の座席の写真を見て、あまりにも非人道的な扱いに、人々は法院を激しく批判した。
黒竜江省の鞠文英弁護士は「遅弁護士の勇気ある情報開示がなければ、我々が真実を見ることはないだろう」と述べた。
一部ネットユーザーは、遅弁護士が闇を暴くことを支持する一方で、このような椅子を使っている法院は他にもあるのか、全国の法院をチェックし、関連政府機関に説明するよう求めた。
遅夙生弁護士が所属する黒竜江夙生法律事務所によると、6日午後、裁判所が閉廷した際、遅氏は法院で設置された携帯電話用ロッカーから携帯電話を取ろうとした際、携帯電話が消えていた。
遅弁護士が法院に確認すると、大勢の廷吏と警察に拘束され、心臓発作を起こした。遅弁護士は宣威市第一人民病院に搬送されたという。
心電図による初期診断では心筋虚血とされ、医師は突然死の危険性があると指摘した。
最近、遅弁護士は退院し、自宅に帰った。
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