中国の財新網が10月1日に発表した9月の中国製造業の購買担当者指数(PMI)は50.6となり、8月より0.4ポイント低下した。同時に、サービス業のPMIは50.2に減少し、これは今年最低の数字だ。これに対して、中国国家統計局が9月30日に発表したデータによれば、9月の製造業PMIは50.2%で、8月より0.5ポイント増加し、約半年ぶりに拡大に転じた。
財新網のデータによれば、製造業とサービス業はどちらも一時的に拡大期を経験したが、9月にはこれら2つのセクターのパフォーマンスはいずれも低下している。製造業のコストが増加し、原材料の価格が上昇し、これが生産経営にプレッシャーをかけている。これは、需要の弱さと業界の未来に対する信頼の不足を反映している。サービス業の減少は更に顕著で、需給の拡大速度も明らかに減速している。
一方、中国国家統計局のデータは異なる経済像を描き出し、大企業のPMIは0.8ポイント増加し、中小企業のPMIも0.3ポイント上昇している。このデータによれば、いくつかの困難に直面しているにもかかわらず、経済は依然として回復と発展の途中にある。
これらの2つの異なるデータセットは、多くのネットユーザーの注目と議論を呼び起こしている。彼らは、データの真実性と中国共産党公式の可能なデータ改ざんに疑問を呈している。
公式PMIと財新網PMIの違いは、研究方法とサンプルの違いに帰することができる可能性がある。公式PMIは主に大・中型企業に焦点を当て、サンプル数は通常3千社を超える。しかし、財新網PMIは中小企業の状況をより反映でき、サンプル企業数は通常430社である。これは、財新網のデータが中小企業の状況をより正確に反映でき、一方で公式データは大企業の経済状態を描写する傾向があることを意味する。
PMI指数は50が境界線であり、PMI指数が50以上なら経済は全体として拡大していることを反映し、50未満なら経済は衰退していることを反映する。
国際的に一般的な方法に従い、PMIは新規受注指数、生産指数、雇用指数、サプライヤー配送時間指数、主要原材料在庫指数の5つの指数から構成される。
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