テスラ上海有限会社はトレードシークレット(技術的機密情報)の侵害と不正競争の疑いで、シャオミ(小米)の持ち株会社・氷零智能科技(常州)を提訴した。この案件は2023年10月10日に上海知的財産権裁判所で審理される予定。
「上海証券報」は9月5日、テスラ上海有限会社が氷零智能科技有限会社を提訴したと報じた。
記事はこの件に関する詳しい情報に言及していない。現時点では、テスラが氷零科技をどのような技術的秘密の侵害で告発しているのか、また不正競争が具体的にどのようなことを指しているのかは不明である。
同紙が中国の企業情報検索プラットフォーム「天眼査」からの情報を引用し報じたところによると、今年3月、シャオミ集団傘下の北京小米智造股權投資基金合夥企業が氷零科技に出資し、同社の株を2番めに多く保有する大株主となった。持ち株比率は11.86%だった。
氷零科技は2022年5月に設立され、その事業内容には集積回路のチップデザインとサービス、自動車部品およびアクセサリーの製造、自動車部品の研究開発などが含まれている。
テスラがトレードシークレットの問題で訴訟を起こすのは、今回が初めてではない。2019年、テスラは元従業員・曹光植を起訴した。曹は自動運転車の技術秘密を盗んで、中国EVメーカーの小鵬汽車に渡したとされている。
訴状によれば、曹は退職する前に、自動運転車のソースコードを含む30万部以上のファイルを個人のiCloudアカウントに保存したという。
当時、小鵬汽車は「曹が入社する前後に、テスラが主張するような違反はなかった」と回答している。
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