ツイッターのドーシーCEOが退任、後任には最高技術責任者のアグラワル氏

2021/12/01
更新: 2021/12/01

大手ソーシャルメディア・ツイッターは30日、ジャック・ドーシー最高経営責任者(CEO)兼共同創業者がCEOを退任すると発表した。後任としてパラグ・アグラワル最高技術責任者が即日より就任する。ツイッター株は同日2.7%安で取引を終えた。

ドーシー氏は声明で「会社が創業者より先に進む準備ができていると考える」と退任の決意を述べた。「CEOとしてのパラグへの信頼は深い。過去10年間の彼の仕事ぶりで変革をもたらした」「今は彼がリードする時だ」と後任者への考えをつづった。ドーシー氏は任期満了となる来年まで同社取締役会役員を継続する。

公式発表によると、スタンフォード大学でコンピュータサイエンスの博士号を取得したアグラワル氏はツイッターに10年以上在籍し、17年から最高技術責任者を務めた。同社の取締役会は、全会一致でアグラワル氏をCEOとして承認した。

ドーシー氏は、ツイッター社が2021年1月にドナルド・トランプ前大統領のアカウントを恒久的に停止した決定について、保守派や言論の自由の支持者から強い批判を浴びた。いっぽう、アカウントを停止する措置が、開かれたインターネットという理想にとって破壊的であることを認識していたとドーシー氏は自ら明らかにしている。

ドーシー氏は長年、フェイスブックのザッカーバーグCEOやグーグル幹部らとともに米国議会の公聴会に参加し、いわゆる偽情報の拡散におけるツイッターの役割や、主流と異なる意見を能動的に封じ込めているかについてヒアリングを受けた。

日本の安全保障、外交、中国の浸透工作について執筆しています。共著書に『中国臓器移植の真実』(集広舎)。