トランプ米大統領は30日、平和評議会が「歴史的な合意」に達し、イスラム組織ハマスとガザ地区のほかの武装組織が全面的に武装解除すると発表した。合意は段階的に実施され、最終的にガザ地区の統治を新たなパレスチナ政府に移管するという。
トランプ氏は自身のトゥルース・ソーシャルに。「平和評議会は、ハマスとガザ地区のすべての武装組織を完全に武装解除する歴史的な合意に達した。これは恒久的な平和と安全に向けた極めて重要な一歩だ」と投稿した。
トランプ氏は、この枠組みによってイスラエルに「保障されるべき安全」がもたらされ、ガザ地区がテロ攻撃の拠点として利用されることもなくなると説明した。
段階的に武装解除 完了後にイスラエル軍撤退
トランプ氏が公表した枠組みによると、合意ではまず、ガザ地区でのすべての軍事行動を停止する。その後、重火器を廃棄するか使用できない状態で保管し、ガザ地区にある地下トンネルや武器製造施設を閉鎖する。
トランプ氏は「武装解除の完了に伴い、イスラエル軍は撤退する。国際安定化部隊は、新たなパレスチナ警察部隊と協力し、ガザ地区の住民と近隣諸国の安全確保にあたる」
米政府当局者と平和評議会の関係者によると、パレスチナ警察部隊はすでに訓練を受け始めており、ハマスに代わって現地の治安維持を担う準備を進めている。
トランプ氏は、合意を履行するためには今後も「多くの作業が必要だ」と認めた。そのうえで、仲介にあたったエジプト、カタール、トルコに謝意を示した。
トランプ氏が提示したガザ和平案は20項目の原則で構成されている。ハマスの全面的な武装解除、イスラエル軍の撤退、新たなガザ統治・治安体制の構築が主要な柱となっている。
ガザ統治を新たなパレスチナ政府へ移管
トランプ氏は、今回の合意について、ガザ地区を新たなパレスチナ政府の統治下に移すための重要な一歩だと述べた。
「この合意は、最終的にガザ地区を新たなパレスチナ政府が統治するための重要な一歩だ。新政府は平和評議会と緊密に協力し、パレスチナの人々を支援する」
さらに、「ガザ地区は最終的に、人々のために働く新たなパレスチナ政府に引き渡される。誰もが実現不可能だと言っていた、驚くべき進展を成し遂げたすべての人々を祝福する」と述べた。
米政府当局者と平和評議会の関係者によると、新政府は実務に精通した専門家で構成し、政治色を排した体制とする方針だという。
米政府当局者は30日の電話記者会見で、「ハマスとパレスチナ側が、この枠組み全体を受け入れることで初めて合意した。枠組みの実施方法についても合意している」と明かした。
米政府当局者によると、アメリカはガザ地区の開発・復興に関する28件の計画を検討した。最終的な目標は、破壊された地域を再建するだけでなく、ガザ地区を、雇用を生み出し、外国からの援助への依存を減らせる自由市場経済へと再建することだという。
一方、当局者は、短期的にはガザ地区で大量の人道支援と復興資金が必要になるとの見方を示した。政治・治安体制の移行には最長で1年かかる可能性があり、実際の期間は各段階の実施速度によって決まるという。
ロイター通信によると、仲介国の関係者とハマス指導部はこれに先立ち、エジプトのカイロで、アメリカが進める和平案の実施について協議し、異例ともいえる進展があった。
ただし、合意の詳細については、今後も協議が必要となる可能性がある。
ハマス当局者は、現在の取り決めは依然として草案の段階にあると説明した。一方、イスラエル当局者は、現在示されている条件は満足できるものではないとの見方を示した。
合意の具体的な条文や実施の順序、監視体制については、関係当事者によるさらなる確認が必要となっている。
また、ガザ地区での軍事衝突は完全には停止していない。現地の医療関係者によると、イスラエル軍が30日に実施した空爆で、少なくともパレスチナ人6人が死亡した。
米政府当局者は、武装解除や軍の撤退、復興作業は極めて困難だとしながらも、各段階の合意履行を引き続き進める方針を示した。「これは到底達成不可能と思われる任務だ。しかし、私たちはこれまでにいくつもの奇跡を起こしてきた。今後も、さらなる奇跡の実現に取り組んでいく」と述べた。
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