ロシアのカムチャッカ地方で血の気が引くような映像が撮影された。それは、大量発生した蚊が巨大な竜巻のように渦を巻きながら飛ぶ光景、つまり「蚊の竜巻」だ。
ウスチ・カムチャツクの近くで、この「蚊の竜巻」を撮影したカムチャツカの地元民、アレクセイ・ポノマリョフさんは、地元ニュース「Kamchatinfo.com」に次のように語った。
「私は今朝早くに出発したが、見てのとおり、私は事態の真っ只中にいる。この(蚊の)柱がどのくらいの高さなのかは分からないが、まるで雲まで昇っていくようだった」
ポノマリョフさんによると、蚊の大群は高々とした柱になっては消え、数秒後に再び現れるという。
2005年に研究論文によると、この蚊柱は蚊のオスの軍団で、この中にメスが1匹で飛び込み結婚相手を探しているのだそう。オスの蚊は集団で羽音を立ててメスの蚊を呼び寄せ、パートナーとなり群れから離れていく。
ロシアのカムチャッカ半島の地元民によると、実はこの蚊柱はカムチャツク村では珍しいものではなく、毎年、夏恒例の「悩みの種」だという。
ウスチカムチャツクは、カムチャツカ川のほとりの湿地帯にあり、夏になると蚊が多く発生することで有名。地元の住民によると、夏の吸血鬼は土砂降りの雨の中でも人を刺すほど攻撃的だそう。
この現象は今年アルゼンチンでも確認され、ネット上で話題になった。
(翻訳編集・蓮夏)
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