中国国内インターネット上ではこのほど、高速鉄道の車内でカップ麺を食べることについて、論争が繰り広げられている。
中国ソーシャルメディア・微博では、高速鉄道の車内でカップ麺を食べている男性乗客に対して、ある女性乗客が大声で罵倒する動画が投稿された。それに対して、多くのネットユーザーが関心を寄せた。
ネットユーザー「羊刃駕殺8」が3日に投稿した動画の中で、1人の女性が、空気の流れの悪い車内ではカップ麺の匂いがきついため、「食べるのをやめてほしい」と訴えたが、それに従わない男性に対して徐々に激高し、「この恥知らずめ!」などと興奮した口調で激しく罵倒している様子が映っている。一方、男性は比較的に冷静な様子だった。
「羊刃駕殺8」は当事者の男性とみられ、動画の投稿とともに「この女性を知る人がいないか?」と書き込んだ。
微博では、この投稿についての評論コメントが6万件を上回り、「カップ麺動画」が微博の検索キーワードランキングの上位となった。
一部のネットユーザーが女性の訴えに理解を示したものの、言葉遣いが下品なうえ、大声での罵声が周囲に迷惑をかけたと批判した。
「カップ麺を食べ出すと、車両内に匂いが充満して本当につらいのはわかる。でも、言い方は過激だ。もう少し柔らかい言い方のほうがよかった」「大声で騒ぐのは絶対に良くない」「この女性の指摘に一理あるが、終始、相手に罵詈雑言(ばりぞうご・汚い言葉で悪口を吐いて罵ること)を浴びせている」「カップ麺を食べた男性は、罵倒に本当によく耐えた」
また、「高速鉄道の車内なら、カップ麺だけではなく、弁当やパンでも匂うから、できれば何かを食べるとき食堂車両で食べてほしい」との意見もあった。
一方、動画の中で大声で相手を罵倒したとみられる女性はその後、微博に投稿し、「車内で、彼に対して何回も説得した。しかし、彼は私の言い分を聞かないうえ、わざとカップ麺の残り汁を捨てないでそのまま置いていたから、思わず興奮してしまった。私の子供はあの匂いにアレルギーを持っているからだ」と説明した。
また、「カップ麺を食べた男性が投稿した動画は私の肖像権と名誉権を侵害した。私と私の家族の安全が脅かされているため、警察に通報した。これから男性を起訴する」とコメントした。
ネットユーザーのコメントのなかで「高速鉄道の車内でカップ麺を食べてよいかどうか」を知りたいとの書き込みが一番多かった。
中国メディア「紫牛新聞」(11日付)によると、中国鉄路総公司の担当者は、高速鉄道の車両は密封性が高いため、乗客がカップ麺を食べた後の匂いが広がり、他の乗客に不快感を与えるため、食べないよう協力してほしいとの認識を示し、「高速鉄道のなかでは、カップ麺を販売していないが、車内で食べるのを完全に禁止する条例はない」とした。
(翻訳編集・張哲)
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