EU:中国からの犬・猫毛皮、全面輸入禁止法案成立

2007/06/20
更新: 2007/06/20

【大紀元日本6月20日】欧州議会はこのほど、中国合わせて2百万匹が殺害されないよう、中国からの犬・猫の毛皮を全面的に輸入禁止する方針を明らかにした。

報道によると、欧州議会議員らは、消費者は知らない内に犬・猫の毛皮を購買していると指摘し、これらの毛皮は別の動物に見せかけ、偽ラベルを使用し、中国よりヨーロッパへ大量に輸入されているからだという。輸入された犬・猫の毛皮は靴、手袋、毛つき動物玩具および関節炎予防用の医療道具に使用されるという。

実際、1着の毛つきコートは少なくても10匹の成長した犬、または、24匹の猫が使われているという。

欧州委員会は犬・猫の毛皮輸入を阻止するために、違法企業に対して厳重な懲罰を与え、犬・猫由来毛皮の審査と見分けについて情報交換する目的で2006年からこの法案の作成に着手した。欧州議会において、この法案内容についての協議がすでに纏まり、2008年より実行することに決定している。

欧州委員会は、加入国の義務とは毛皮の検査および分析を行い、これらの製品は何に使用され、または、どこから来たのかを判明させることであると強調した。

欧州委員会は、欧州市場に流通されている犬・猫の毛皮は主に欧州連合以外の地区から輸入されていると明らかにした。これらの毛皮は他の毛皮に見せかけて欧州市場に入り、ファッション、児童玩具などに使われているという。

大量の犬・猫の皮が中国からヨーロッパへ輸出されている(Photo by China Photos/Getty Images)

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