【大紀元日本6月11日】中国で1億人の愛好者がいると言われ、中国当局に弾圧されている気功・法輪功(FalunGong=ファールンゴン)学習者らの人権状況に強い関心を寄せている国際団体「法輪功迫害真相聯合調査団(CIPFG)」と、デービッド・キルガー氏(カナダ前アジア大洋州局長)はこのほど、中国の胡錦濤・総書記および温家宝・首相宛に公開書簡を送り、この先の2ヶ月以内に、法輪功愛好者団体および軟禁状態に置かれている人権弁護士・高智晟氏に対する迫害を止めるよう呼びかけた。書簡の中では、北京五輪の開催準備と、法輪功に対する「反人類罪」の迫害が、中国国内で同時に進行していること自体が全人類の恥であると糾弾した。
CIPFGの世界における4大支部を代表する政治要人は公開書簡で、法輪功学習者が中国でこれまでに8年間もの間に受けた迫害に対して、自分自身が迫害を受けたのと同じように感じるとし、特に昨年に明らかになった生きた法輪功学習者の臓器が摘出され売買されたことに対して、驚愕させられたことを強調し、中国各地で監禁されている十数万人の学習者の安否を気遣うと述べた。
公開書簡の中では、胡・温両氏はほかの中国共産党(中共)指導者と区別しており、両氏は迫害に賛成しておらず、全民運動にまで発展した法輪功学習者に対する迫害を止めさせようと試みているとの見方を示した。それ故、両氏に対して、この先の2ヶ月内で、知恵と勇気をもって、迫害を中止させ、中国の歴史に善の記録を残すよう呼びかけた。
公開書簡は、迫害を中止させる期限を今年の8月8日(来年の五輪開催日までちょうど1年)に設定した。それでも迫害が中止しなければ、世界にいる300人以上の同団体構成員は、世界的規模の北京五輪ボイコット運動を発動すると強調した。
以下は公開書簡の内容:
尊敬する胡錦濤中国国家主席、温家宝・首相へ
われわれは「法輪功迫害真相聯合調査団(CIPFG)」世界4大支部の代表であり、世界各国の政治要人、宗教指導者、弁護士、医師および人権活動家300人以上の構成員から依頼を受け、貴殿らにこの書簡を送り、法輪功団体およびその支持者に対する迫害を直ちにやめるよう、ならびに指摘された生体臓器狩りに対して、事実を確認するために国際社会の調査を受け入れることを厳粛に求めることにしました。
社会公正および基本的人権に関心を寄せているボランティア団体として、われわれは法輪功団体が過去8年間に受けた迫害は、自分自身が迫害を受けたのと同じように深刻に受けとめております。国連および人権団体の報告、ならびに国際メディアの報道によると、中国当局による無辜の民衆に対する弾圧は、すでに数千人の命が奪われ、法輪功学習者に対する拷問の数々と、その被害者数および彼らに与えた心身の傷の深さに、われわれは驚愕するばかりです。特に、ここ1年間において、生きた法輪功学習者からの強制的な臓器摘出について、大いに不安を感じます。なぜなら、十数万人の法輪功学習者がいまだに中国各地に監禁されており、随時に拷問または臓器摘出の危険にさらされていることを考えると、われわれはこれ以上沈黙を守る理由がまったくないという結論に達しました。
明らかに「反人類罪」に属する今回の迫害は、貴殿らが始めたのではないことは存じておりますし、あなた方は、殆どの中国人が傷つけられた今回の災難を終結させようと試みたことも知っています。まさにこの点において、われわれはあなた方には善良、国家主要指導者が人民に対してあるべき責任感がまだ残っていることが見えました。それもあなた方に書簡を送ることの原因の1つであります。
われわれは中国に対して敵意はなく、反対に、われわれは中国に対して好意を寄せており、中国人の友であり、特に5千年の中国文明には敬意を払っています。中国人は歴史を鑑にするとよく言うように、歴史も貴殿らの行動のすべてを真実のままに記録しています。幸いに、貴殿らは、善と悪を選択する機会がまだあることです。
北京五輪は確かに中国人民にとっての機会です。国際社会が善意に五輪開催権を中国に渡したときに、中国政府が承諾したように、普く価値を持つ人権を含み、中国人民が多方面において受益ができることを期待しました。
しかし、われわれが見たのは、2001年から今日に至り、中国の人権状況は改善するどころか、それ以上に悪化しています。甚だしきに至っては、文明社会では決して許されない生体からの臓器狩り行為が発生したことです。
われわれは、北京五輪開催準備と、「反人類罪」の迫害が中国で同時進行していることは、全人類にとっての恥辱であることを深く信じています。そのために、貴殿ら対して、権力を活用し、法輪功団体および高智晟・弁護士など良心の人々への迫害を終結させるよう考慮することを申し入れます。
また、われわれは実際に、本年8月8点xun_ネ降に実施予定の北京五輪ボイコット運動を計画していることについて、隠す必要もありません。世界各国でわれわれに同調する多くの有識者が参加されると思われます。しかし、これらの計画を実施する必要があるかどうかは、貴殿らのこの先の2ヶ月間の知恵と勇気にかかっているのです。
真心を込めて、
法輪功迫害真相聯合調査団(CIPFG)
北米支部団長:ルブン・バーク氏(ユダヤの指導者で学者である。カナダ東部腎臓基金会臓器提供委員会主席)
欧州支部団長:カロリン・コカス氏( 英国上院議員)
アジア支部団長:頼清徳氏(台湾立法委員)
豪州支部団長:アンドリュー・バレット氏(豪州議会議員)
および
デービッド・キルガー氏(前カナダ議会議員でアジア大洋州局長、『血にまみれた臓器狩り』調査報告書著者)
同書簡は国際オリンピック委員会、駐北米・欧州・アジアおよび豪州の中国大使館にも送付します。
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