西方極樂世界遊記(下)【未解決ミステリー】

極楽浄土へとやってきた寬淨法師は、観音菩薩様に案内されて、九品蓮花、すなわち各段階の人々(衆生)が置かれている生活環境を見に行きました
2024/02/20 李扶摇

【歌の手帳】御仏なれど

鎌倉や御仏なれど釈迦牟尼は美男におはす夏木立かな
2021/06/24

「西方極楽世界漫遊記」(3)

寛浄の話では、下品の下層生命の境地に、非常に高い塔がある、これは、「浄観塔」と呼ばれ、この中の衆生は、塔の頂上に行きたければ、或いは塔の下まで行きたければ、われわれ人間のようにエレベーターを使うのではなく、彼らが「上に行きたい」と思えば、上に行くし、下に行きたければ、下に行ける。彼らの身体は、透明でぶつかることがなく、どこにいこうとも、塀を突き抜けることも、壁をすり抜けることも、自由自在に思うままにでき、何の障害もない。たとえ、数百、数千、数万人が同一の場所に集まっても、互いにぶつかり合うこと
2007/09/20

「西方極楽世界漫遊記」(2)

兜率天を訪れた後、観音菩薩は寛浄を連れて阿弥陀仏を拝見した。到着すると、寛浄はただ大山の壁が聳えているようにしか見えなかったが、それは阿弥陀仏の足の指であった。寛浄法師が加持してくれるように祈ると、身体はすぐ高くなり、阿弥陀仏の臍ぐらいまでになった。寛浄は阿弥陀仏の形象に関して次のように語った。
2007/09/18

「西方極楽世界漫遊記」(1)

悠久な源流を持つ中華文化は、「儒、佛、道」をその主流とする。インドから仏教が東に伝えられた後、中国人は「修道して佛になる」道を探求し、この宇宙には三千大千世界があり、三千大千世界に諸仏が存在し、それぞれの佛には厳かな世界があることも知った。
2007/09/15