研究者らが人工知能(AI)の安全性について相次いで強い警告を発し、広く議論を呼んだことを受け、OpenAIのサム・アルトマン最高経営責任者(CEO)と宇宙開発企業スペースXのイーロン・マスクCEOは、アンソロピックのダリオ・アモデイCEOの呼びかけに応じ、AI開発の減速を支持した。
英紙フィナンシャル・タイムズによると、アモデイ氏は9月12日に発表した文章で、AI技術の発展速度が今年夏に「急激に加速した」ことを受け、テクノロジー業界は「AIモデルの能力を向上させる速度を落とさなければならない」と指摘した。
アモデイ氏の警告により、アンソロピックが準備を進めている新規株式公開(IPO)は一段と複雑な状況となった。市場では、同社のIPOが史上最大規模になると予想されている。アンソロピックは早ければ前週にも目論見書を提出する予定で、IPOによる同社の評価額は2兆ドルを超える可能性があったが、現在まで提出されていない。
激しい個人的な確執と事業上の競争が渦巻く業界で、アルトマン氏とマスク氏は異例の一致を見せ、アモデイ氏の提案への支持を表明した。提案には、独立した評価担当者が、各社の最先端AI企業に継続的にアクセスできる権限を持つことも含まれている。
マスク氏は交流サイト(SNS)のXでアモデイ氏の文章を転載し、「ダリオは正しい」と記した。
アルトマン氏もXへの投稿で、「私はダリオの考えに同意する。われわれは最先端AIの開発速度を制御しなければならない」と表明した。同氏は同じ週の初めに開かれた会議で、OpenAIの全社員に対し、AI開発の速度を落とすための国際的な協調に前向きであると伝えていた。
さらに、「独立した評価担当者に、社員と同様のアクセス権限を持たせることは素晴らしい考えだ。われわれもそのようにする予定で、近く関連情報をさらに公表する」と述べた。
Google DeepMindとメタの幹部は、週末に行われた関連議論について、現在まで見解を示していない。両社は、前述の3つのAI研究所にとって米国における主要な競合相手である。
ただし、Google DeepMindの共同創業者で会長を務めるデミス・ハサビス氏は7月、AIが急速に発展する中、最先端AIシステムのテストには「新たな方法」が必要だと警告する文章を発表していた。
(中央通信社から転載/編集責任者:林清)
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