中国 消費者は「高いパンより安いパン」へ

中国でパン店8万店が閉店 「高級パン」が売れなくなった

2026/07/19
更新: 2026/07/19

中国でベーカリー業界の苦境が鮮明になっている。この1年間で全国のパン店が約8万1700店閉店したことが分かった。

かつて行列ができた高級ベーカリーも次々と縮小し、「高級パンブーム」は急速に勢いを失っている。

こうした流れを象徴するのが、中国で製パン業界初の上場企業とされる「元祖(ユェンズー)」である。同社は2026年上半期の最終損益が最大約17億円の赤字となる見通しを発表した。前年同期は黒字だったが、一転して赤字に転落した。

会社側は、消費の冷え込みや競争激化で売り上げが減少した一方、人件費や新規出店費用などのコスト増が利益を圧迫したと説明している。

中国メディアによると、この1年間で新たに開業したベーカリーは約3300店だった一方、閉店が相次ぎ、店舗は約8万1700店減少した。

かつて数時間待ちの行列ができた人気ベーカリーチェーン「KUMO KUMO」も店舗を大幅に減らし、北京では2店舗だけとなった。そのほか、一時ブームとなった高級ベーカリーチェーンも各地で閉店や縮小が相次いでいる。

一方で、9.9元(約200円)の低価格パンは人気を集めている。

SNSには、「パン1個が700円以上は高すぎる」「今は安いパンしか買えない」「景気が悪くなると、結局はコストパフォーマンスが一番」といった声が相次いだ。

かつて人気を集めた高級パンより、今は手頃な価格のパンを選ぶ人が増えている。その変化は、ベーカリー業界にも広がっている。

李凌
中国出身で、日本に帰化したエポックタイムズ記者。中国関連報道を担当。大学で経済学を専攻し、中国社会・経済・人権問題を中心に取材・執筆を行う。真実と伝統を大切に、中国の真実の姿を、ありのままに、わかりやすく伝えます!