中国 豪雨のたびに問題視される排水設備

豪雨で街が水没 住民がマンホールを開けると中はただの穴だった=中国

2026/06/20
更新: 2026/06/20

中国では、豪雨のたびに各地の都市が水没し、排水設備が「あってないようなもの」だと長年指摘されてきた。今回、重慶市で、その疑念を裏付けるような光景が見つかった。

SNSで拡散された動画によると、重慶市合川区の住民が複数のマンホールを開けたところ、中は排水設備ではなく、ただの土の穴だった。

別の場所では一本の管が確認されたものの、動画に映る女性は「水は上から流れ込んでいるだけで、横にはほかの管はつながっていない」と説明している。

合川区では6月7日の豪雨で市街地の広い範囲が冠水し、多くの車が水没したほか、祖母と孫が激流に流される映像も拡散された。

ネット上では、「これでは洪水になるのも当然だ」「全国のマンホールを全部開けて調べるべきだ」「税金はどこへ消えたのか」といった怒りの声が相次いでいる。

中国では都市が水没するたびに、「異常気象」や「100年に一度の豪雨」が原因として説明されてきた。しかし、マンホールの下がただの土の穴だったとすれば、「100年に一度の豪雨」という説明も説得力を失う。雨を流す設備がなければ、街が水没するのはある意味当然だからだ。

巨大なビルや派手な都市開発が進む一方で、市民の命を守るはずの基本的なインフラに疑問符の今回の騒動。毎年のように街が水没する中国。その理由の一端が、マンホールの下から見えてきた。

 

6月7日、豪雨で冠水した重慶市合川区。多くの車が水没し、祖母と孫が激流に流される様子も撮影された(ネット映像より)
李凌
中国出身で、日本に帰化したエポックタイムズ記者。中国関連報道を担当。大学で経済学を専攻し、中国社会・経済・人権問題を中心に取材・執筆を行う。真実と伝統を大切に、中国の真実の姿を、ありのままに、わかりやすく伝えます!