中国雲南省昆明市で8月15日夜、3歳の女児が頭部に果物ナイフが刺さる事故が発生した。
事故は同日23時ごろ、母親が自宅でシーツを替えていた際に起きた。シーツをばさっと広げたはずみに、ベッド脇に置かれていた果物ナイフが飛び、遊んでいた3歳の女児の頭部に突き刺さった。
その後、母親は救急車を呼ばず、女児の手を引いて近くの病院まで歩いて向かった。女児は泣き叫ぶことなく淡々と母親について行き、その冷静な姿がSNSで拡散され、大きな話題となった。
医師によれば刃は数センチ頭蓋骨に食い込んでいたが、現在は刀体が摘出され、命に別状はない。女児は手術後の回復段階にあり、感染リスクを避けるため観察が続いている。母親が無理に刃を抜こうとしなかったことが大きな救いだったという。
SNSでは「あの子はメンタル強すぎる」「普通なら大泣きしてもおかしくないのに」「見ていてこっちが怖い! それにしても小さな子どもがあまりに落ち着いていることに驚いた」との声が相次いだ。
日常の一瞬の不注意が大惨事を招いた今回の事故。女児の驚くべき冷静さが広く称賛される一方で、家庭での安全管理の重要性が改めて浮き彫りとなった。
余談だが、「頭にナイフを刺されたまま落ち着いて病院を訪れた」といえば、中国では昨年、不倫現場を妻に押さえられた男が頭に包丁を突き立てられたまま病院に現れる事件も報じられており、その衝撃的な光景はいまも人々の記憶に残っている。

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