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中国 鍵もカメラもスマホも奪った 観光客泣かせの「伝説の犯行記録」

標高3000メートルの高原で暗躍する「最凶窃盗犯」ついに御用=中国【動画あり】

2025/08/14
更新: 2025/08/14

中国四川省西部、標高3,000メートルの草原と雪山が広がる川西高原。ここで長らく観光客を震え上がらせてきた「最凶の窃盗犯」が、ついに御用となった。

犯人はリスの仲間であるマーモット。これまで車の鍵や高級カメラ、スマートフォンなどを奪い去り、その「戦利品」は枚挙にいとまがない。

 

(赤いロープで身柄を確保された“最凶窃盗犯”)

 

逮捕劇の幕が上がったのは8月2日、理塘県だった。観光客の車の鍵を堂々とくわえて穴に逃げ込んだマーモットに、地元村民総出の大捜索が展開された。しかし鍵は見つからず。幸い車の主はスマホ連動で車を解錠できたため事なきを得たが、過去の犯行が次々と蒸し返されることになった。

 

観光客の車の鍵を堂々とくわえ、穴へ逃げ込んだマーモットを地元村民が総出で捜索。2025年8月2日、中国四川省カンゼ・チベット族自治州理塘県。(映像よりスクリーンショット)

(観光客の車の鍵を堂々とくわえ、穴へ逃げ込んだマーモットを地元村民が総出で捜索。2025年8月2日)

 

8月4日には、高価なカメラを奪われた若者が「おい、マーモット逃げるな! カメラ返せ!」と絶叫する映像がネットで拡散された。

高価なカメラを奪われ、「おい、マーモット逃げるな!カメラ返せ!」と絶叫する若者。2025年8月4日(映像よりスクリーンショット)

(高価なカメラを奪われ、「おい、マーモット逃げるな!カメラ返せ!」と絶叫する若者。2025年8月4日)

 

前科はさらに遡る。7月にはブロガーのアクションカメラを強奪し、穴の奥深くへ隠匿。金属探知機まで投入するも空振りに終わった。2023年には観光客のiPhoneをそのまま持ち去るという、現場が一瞬静まり返るほど大胆な犯行も記録されている。

 

(観光客のカメラを強奪し、穴の奥深くに隠す瞬間のマーモット、2025年7月)

 

今回、赤いロープでつながれた「逮捕後」の姿が公開され、ネット上では「川西の治安は守られた」「これで安心して川西に行ける」といった冗談交じりのコメントが飛び交い、小さな捕物劇は大きな話題をさらっている。
 

赤いロープで身柄を確保された“最凶窃盗犯”。(映像よりスクリーンショット/合成)
李凌
エポックタイムズ記者。主に中国関連報道を担当。大学では経済学を専攻。カウンセラー育成学校で心理カウンセリングも学んだ。中国の真実の姿を伝えます!