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日米首脳が初会談 平和と協力深化を確認

2025/02/08
更新: 2025/02/08

米ワシントンを訪問中の石破茂総理大臣は現地時間7日午前、ホワイトハウスでドナルド・トランプ大統領との初の日米首脳会談に臨んだ。両首脳は30分間の少人数会談で意見を交わし、日米同盟のさらなる強化に向けて連携を確認した。 

会談冒頭、トランプ氏は「石破総理と会えて大変光栄だ。彼は日本で非常に尊敬されている人物で、すばらしい仕事をしている。石破総理は日本国民からとても好かれており、彼を大統領執務室に迎えることができて光栄だ」と述べた。

石破総理は、トランプ氏から安倍晋三元総理大臣夫人の昭恵氏を通じて贈られた書籍に言及し「本には『ピース(平和)』と記された直筆メッセージがあった。これに大変感銘を受けた。大統領の深い思いが伝わった」と述べ、平和への共通理念を強調した。そして、2024年大統領選遊説中の銃撃事件を振り返り「負傷しながら拳を掲げる姿は星条旗と青空を背景に歴史的瞬間となった」と賞賛の意を示し、トランプ氏の使命が神の加護を得ていると感じたことを伝えると、トランプ氏は「ありがとう」と静かに答えた。

日本国内の政策に関しては「地方創生を通じ、取り残された寂しい思いをしている人々に希望を届けたい」と説明。トランプ氏のスローガン「MAGA:Make America Great Again」と共通の思いであることを伝えた。

さらに、トランプ氏が第1期政権で安倍晋三氏と築いた日米関係を「現在の緊密な協力の礎」と評価した上で「両国が連携して世界の平和と人々が夢と希望をもって生きていくことの実現に努める」と今後の協調方針を表明した。  

また、石破総理は経済面でのアピールを行い、トヨタ自動車がアメリカで工場を拡張・新設する計画を4月から行い、また、トラックメーカーのいすゞ自動車もアメリカに工場を建設することを伝えた。ソフトバンクグループの孫正義氏が発表したアメリカでの巨額投資についても触れ、日本の対米投資が直近の5年間連続で世界一であるとし「これから先、もっと伸ばしていきたい」と述べた。

トランプ大統領は「アメリカは1000億ドルの対日貿易赤字を抱えているが、それを解消し、対等な関係にしたい。簡単にできる」と述べ、日本の協力を求めた。

会談後、両首脳はワーキングランチを行い、その後、共同記者会見を開く予定だ。

エポックタイムズ記者。東京を拠点に活動。政治、経済、社会を担当。