【閲覧注意】本記事には、残虐な映像や画像があります。ご注意ください。
17日、中国広東省広州市にある工業大学でも刀傷事件が起きた。
その前日に、江蘇省無錫市の職業学校で無差別刀傷事件(公式発表では8人死亡、17人負傷)が起きたばかりだ。
今回の事件は大学宿舎で起きており、階段や廊下の地面に滴る血の跡、そして背中にナイフを突き立てられて血まみれになって地面に倒れたまま動かなくなった被害者の男性など、現場の凄惨さを語るシーンを映した動画が事件後、中国SNSに出回った。
容疑者逮捕の瞬間を映した別の動画には、学生寮の部屋の中へ逃げ込んで鍵をかけて閉じこもる容疑者と対峙する警察たちの姿があった。ドアの前で刺股(さすまたはU字型の金具がついた護身用具)などを手にした警官たち、その1人が容疑者が閉じこもる部屋のドアを蹴破ると、他の警官らはどっと部屋の中へなだれ込んで容疑者を取り押さえた。
事件発生から2日(19日午後17時)経つが、事件が起きた学校や警察による詳細な発表はなく、また事件関連情報は中国のネット上で見ることはできない。
(現場の様子や容疑者逮捕の様子)
「もはや燎原の火」
このごろ、中国で類似した事件があまりに頻発している。相次ぐ刃傷事件や社会報復事件をうけ、ネット上では「ついに火薬庫に火がついた、もはや燎原の火(火勢が強く止められない)」といった不安な声も上がっている。
「みんなどうしちゃったのか? なぜ軽々しくナイフなど手に取って人生を台無しにするのか?」
「今の社会は邪気があまりに充満している」
ネット上では嘆きの声が広がっている。
16日には江蘇省無錫市の職業学校で卒業生による在校生らに対する無差別刃傷事件が発生した。公式発表では8人死亡、17人負傷。
11日には、広東省珠海市のスポーツ施設の敷地内でSUVが暴走し、散歩やランニングをしていた市民を次から次へと轢き飛ばす「社会報復事件」が起きた。公式発表では少なくとも35人が死亡、43人がケガをしたとなっている。
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