病院での治療中に「臓器狩り被害」に遭ったと思われる不可解な死を遂げた男性の遺族が「飛び降り自殺」をもって抗議する動画がSNSで拡散されており、ネットを騒がせている。
「事件」が起きたのは10月7日、動画に映った高い病院(湖南省長沙市にある「長沙湘雅医院付(属)三病院」)ビルの屋上にたたずむ人影があった。
ビルの下には黄色い救助用エアークッションがすでに用意されており、そばには救急車も待機している。病院ビルの周囲には大勢の野次馬が集まって騒いでいる。
動画投稿者によると、屋上にいるのはこの病院で亡くなった男性の遺族だという。男性(24歳前後)は足の怪我を治療するためにこの病院を訪れたが、数時間後には遺体安置所に送られたそうだ。遺族はその男性の死を受け入れることができず、「飛び降り自殺」という方法をもって病院に抗議しているのだという。
「絶対臓器狩りに遭ったんだろう。臓器狩りは、中国共産党政府がバックにいる偉大なる事業だから、当局の定論などをくつがえすことなどできない、結局は当局が好きなようにできるんだ」と動画投稿者は嘆いた。
(現場の様子)
大量失踪や謎の死
中国では大量の若者が失踪するケースが見られ、ほかにも、元気だった若者が突然、謎の死を遂げ、その遺体は家族が見る前に、当局によって火葬されるケースが頻発している。
「内臓がそろっているかを家族が確認する時間も与えてくれない」と非難の嵐のなか、いっぽうで、中共官製メディアでは「脳死した市民の臓器が何人もの人を助けた」といった趣旨の「美談」を頻繁に報道している。
メディアが報じた脳死したドナーのなかには、「足を骨折しただけ」といったどう考えても命に関わるようなケースではなくても、入院治療中に突然「脳死」してしまうのだ。そのような「美談」を聞いた民衆はゾクゾクとした寒気を感じるという。
「臓器提供を受ける人との相性がマッチングしたから脳死させられたのではないか」の疑いが限りなく大きく、そして真実味を帯びてきており、「臓器移植」が普及すればするほど、「自分や家族が次のドナーになりかねない」と中国人の間で不安がどんどん広がっている。
華人圏のSNSには「もう中国の病院になんか、いくな! そこは臓器収奪の狩場になっているから」と呼びかける声が広がっており、「地獄」に成り果てた中国の現状に、多くの人は心を痛めている。
実在する「臓器バンク」
中国に「臓器バンク」が実在しており、中国共産党が「臓器狩り」を行っていることは、もはや世界中が知る公然の秘密。
米ニューヨークに拠点をおくNGO団体「追査国際(WOIPFG)」が行った数年にわたる調査は、法輪功学習者を対象とした大規模な臓器移植産業が存在していることを突き止めている。(関連動画はこちら)
中国の政法、軍隊、そして医療システムまでもが結託して協力し合い、「需要に応じて人を殺す」大規模な臓器バンクの全国的なネットワークが構築されているのだ。
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